マンション共用部火災保険支払事例|シャワーの出しっぱなしによる水漏れ

後藤隆史

おはようございます。
あなぶきセザールサポート保険担当の後藤です。

当社が管理をお預かりしているマンションにおいて過去にあった保険事故での保険金支払い事例を紹介します。
3回目はシャワーの出しっぱなしによる水漏れ事故での支払い事例です。

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目次

  • 物件概要
  • 事故状況
  • 事故原因
  • 損害額と認定額
  • まとめ

 

物件概要

神奈川県川崎市にあるファミリータイプの分譲マンション

 

事故状況

午後10時30分頃に寝室として使用している洋室天井が濡れているとの連絡が入居者より連絡があり、上階のお部屋に訪問するも反応が無い状況。
上階の水道メーターが回っており、再三の呼びかけにも出ないことから上階の水道バルブを閉めた。
その間にも階下の被害が拡大し、洋室以外にも洗面脱衣所、キッチン、和室、リビングの天井にも水漏れが発生した。

 

事故原因

漏水原因調査の結果、上階居住者は事故当日の夜に帰宅後入浴してシャワーを止め忘れたまま寝てしまったことが原因であった。
シャワーの水は浴室から溢れて洗面脱衣所に流れてしまい、そこから階下へ水が漏れたことが確認された。

 

損害額と保険金認定額

今回の漏水の原因箇所は上階居住者の不注意が原因であったため、階下の賠償については管理組合で加入している共用部火災保険の個人賠償責任包括特約での補償とすることが認定されました。

損害額と保険金認定額は以下のとおりです。

保険金認定額(シャワー水漏れ損害)

階下の住戸では被害がほぼ全ての居室で発生していたため、内装復旧工事完了までの約1ヵ月間は近くのマンスリーマンションへの仮住まいについて認定されました。

さらにクローゼットや押し入れの中にも水漏れが発生したため、階下の布団や生活用品にもかなりの被害が出たため、上記のとおり家財についても認定されました。

 

まとめ

今回の漏水原因は上階居住者の完全な不注意が原因でした。多くの方は浴室で水を出しっぱなしにしていても排水があるから大丈夫だろうと思うかもしれません。

しかし排水口を清掃していない場合や、1~2年に1回実施される排水管清掃を受けていない場合などは水が溢れてしまうリスクが高まってしまいます。

普段当たり前すぎて意識しないかもしれませんが、蛇口の閉め忘れには十分気を付けてください。

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後藤隆史

あなぶきハウジングサービス 後藤隆史(ごとうたかし)
北海道出身。管理組合様用火災保険の提案や管理委託契約書の作成、各種設備点検の発注業務を行っています。
フロント担当者の経験を生かし管理組合様の費用負担軽減ができるような火災保険の更新提案や各種設備点検項目の見直しなどを目指しています。少林寺拳法有段者(小学校2年生からやっていました)。火災保険や点検項目の見直しの際にはぜひとも御用命ください!
保有資格:管理業務主任者・宅地建物取引士
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