火災報知器の誤作動の原因と止め方

櫻田有希

みなさま、こんにちは。

あなぶきコールセンターの櫻田です。

あなぶきコールセンターでは、24時間365日マンションに関わるお困りごとや、あなぶきハウジングで運営している駐車場や民泊など、多岐に渡るお問い合わせをいただいています。

 

今回は「火災報知器」についてお話いたします。

 

火の気もなく、煙も出ていないのにいきなり火災警報が鳴ってしまった!

なんてことはないでしょうか?

急に警報やアラーム音が鳴り始めると、びっくりしてしまいますよね。

コールセンターにも、多くのお問い合わせがあります。

なぜ火災報知器が設置されているのか、万が一警報が鳴ってしまったとき、誤作動の際の対応方法などを紹介いたします!

①火災報知器(感知器)について

そもそも、火災報知器はなぜ設置され、どのような役割があるのでしょうか。

 

火災報知器は「自動火災報知設備」の一部であり、受信機・感知器・発信機・音響装置などで構成され、火事の際には素早くマンション全体に知らせる役割があります。

こちらは共用部分の設備も含まれるため、今回はお部屋の火災報知器についてお話いたします。

共用部を含めた自動火災報知設備につきましては、こちらの記事にて詳しく解説されています。

火災報知器の役割は簡単にお伝えすると、「お部屋の中の火や煙を素早く感知し、受信機へ信号を送る」ことです。

受信機を通し、ご自身の住んでいるお部屋だけではなく、マンション全体にベルなどで知らされます。

 

火災報知器の設置は、消防法および各市町村の火災予防条例により、義務づけられています!

そのため、個人で設置をやめたり、マンションに取り付けられている火災報知器を別の種類のものに交換したりすることは難しいです。

経年劣化や、故障に伴う交換については、管理組合・管理会社までご相談ください。

 

マンションに主に取り付けられている火災報知器の種類については、こちらの記事にわかりやすくまとめられていますので、是非ご確認ください!

②火災報知器の誤作動の原因と対処法

実際に火事が起こっていないのに音が鳴る・誤作動を起こす原因はいくつか考えられます。

1.電池切れ

火災報知器は電池式のため、電池が切れるとアラーム音が鳴ります。

こちらは誤作動ではないため、ピーピーという音だったり、製品によっては「電池切れです」とアナウンスが流れるものもあります。

電池がお手元にない、すぐの交換が難しい場合には、停止ボタンや音を消すボタンで一時的に止めることも可能です。しかし、電池が完全に切れる、もしくは新しいものに交換するまで定期的に鳴ることもあるので、早めに電池交換をしましょう!

 

2.経年劣化

経年劣化により、普段は感知しないようなことで誤作動を起こす可能性があります。

機器交換のタイミングは設置から10年が目安とされており、前述のように、電池が切れるタイミングが交換時期と重なる場合もあります。

経年劣化により、実際に火事が起こった際に作動しなくなる危険性があります。

管理会社へ相談のうえ、機器交換を実施してください。また、一年(もしくは三年)に一度は消防設備点検が実施されるため、可能な限り受けていただくことで、早期発見にもつながります!

3.報知器に物がぶつかる

衝撃でスイッチが入ることがあり、誤作動を起こすきっかけになります。

物をぶつけて部品が変形してしまった場合、正常に感知できなくなるため、機器交換が必要です。

 

4.暖房やエアコンの使用による急激な温度の上昇

丸く平たい形の差動式スポット型(周囲の温度が上昇すると作動するもの)の感知器は、急激な温度変化に反応するため、キッチンや浴室など熱気がこもりやすい場所ではなく、寝室などに設置されています。通常だと急な温度上昇はしない場所ですが、暖房やエアコンで温度が上がった際に誤作動を起こしてしまうことがあります。

また、消防法でエアコンの吹き出し口と火災報知器の距離は1.5メートル以上離すことが定められていますが、リフォームなどでエアコンを増設したり、移動させたりすることで距離が近くなり、誤作動に繋がることもあるようです。

一時的なものであれば、暖房の温度を一定に保つことで対処できます。しかし、距離が近い場合には、感知器もしくはエアコンの場所を移動いただくようになります。

 

5.機器への水漏れ

漏水や結露によって、機器が濡れてしまうと誤作動の原因となります。煙で感知するタイプだと、水蒸気を煙と認識して作動することがあります。

とくに、梅雨の時期には、湿度が上がって誤作動が増えてしまいます。

水分が乾くと改善しますが、誤作動が再発する場合は、やはり機器交換をおすすめいたします。

 

6.異物の混入

埃や虫が侵入、煙(調理中に発生するもの、ガスやくん煙式の殺虫剤など)が火災報知器にかかることで、誤作動を起こすことがあります。

埃や虫は、こまめに対策するのは難しいところですが、気にかけていただくだけでも良いと思います。また、殺虫剤をお部屋全体に散布する場合は、事前にビニールなどで火災報知器を覆って使用するようにしましょう。

 

③まとめ

様々な対処法を紹介しましたが、夜中に鳴ってしまった際など、すぐに機器を交換することは難しいですよね。

 

・電池切れの場合は、電池を抜く、または電源ボタン・消音ボタンを押す

・誤作動により警報が鳴った場合は、インターホンの停止ボタンを押す

 

少なくとも、以上2点を頭の片隅に置いていただくだけでも、急な誤作動に慌てず対応できるのではないでしょうか。

 

④最後に

今回は火災報知器の誤作動についてお話させていただきました。

いざという時のための対処方法も記載しましたが、突然起こることなので、対応が難しいことも多々ありますよね。また、本当に交換が必要なのか迷うこともあると思います。

お困りの際はぜひお気軽に管理会社へご相談ください!

The following two tabs change content below.

櫻田有希

あなぶきハウジングサービス コールセンター
櫻田 有希(さくらだ ゆうき)
北海道札幌市出身。
前職ではクレジットカードに関わる業務に携わっていました。
2022年にあなぶきハウジングサービス・コールセンターへ入社。
日々コールセンターでは多様なお困りごとの相談をいただいています。
お客様に近い視点で、生活のサポートができるような記事をお届けしていきたいです!
  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

ブログの読者になる

ブログの読者になると新着記事の通知を
メールで受け取ることができます。
読者登録はコチラ

最近書いた記事

関連の記事

  • facebook
  • feedly
  • rss
backtotop