おはようございます!こんにちは!こんばんは!
今日もブログをご覧いただきありがとうございます!
三度の飯より建築が好き!
どうもあなぶき建設工業の稲田です!
さて、弊社では
マンションの大規模修繕工事を主に請け負わせていただいております。
工事着工から引渡しまでの間は入居者様と密にコミュニケーションを取らせていただいているため
何をしているか、どんな流れで進んでいるか・・・なんとなーくわかるかと思います。
しかし・・・
工事にあたり様々な準備があるんです!
これから紹介するものは弊社としてはあたりまえの業務ですが、
入居者様はなかなか見ることのないところになると思いますので
今回は「大規模修繕工事の事前準備」について深掘って紹介していきます!
大規模修繕工事の事前準備
はじめに
大規模修繕工事は、建物の構造や外装、設備の大規模な修理や更新を行う重要な工事になります。
これにより、建物の安全性や価値を長期間にわたって維持することが可能になります。
しかし、工事を成功させるためには、適切な「事前準備」が欠かせません。
この記事では、大規模修繕工事の事前申請や準備に関する具体的なステップを詳しく解説します。
普段知ることのない一面を皆様へ参考にしていただければ幸いです。
大規模修繕工事の事前準備
大規模修繕工事を実施するためには、以下の主要な準備ステップがあります。
- 現状調査と診断
- 計画の策定
- 予算の設定と資金調達
- 申請と許可の取得
- 業者の選定
- 住民や関係者との調整
- 工事全体管理
それぞれのステップについて詳しく見ていきましょう。
1. 現状調査と診断
大規模修繕工事を開始する前に、建物の現状を正確に把握することが重要です。これには以下のような調査が含まれます。
- 専門家による診断: 建物の外壁や屋根、構造体、設備などを専門家が詳細に調査します。診断結果に基づいて、修繕が必要な箇所やその程度を把握します。
- 劣化状況の記録: 現状調査の結果を記録し、劣化の進行具合や修繕が必要な箇所を明確にします。これにより、修繕計画を立てる際の基礎資料となります。
2. 計画の策定
現状調査を基に、具体的な修繕計画を立てます。この段階では以下のポイントを考慮します。
- 修繕内容の決定: 調査結果に基づき、どの部分をどのように修繕するかを決定します。外壁の補修、屋根の防水、設備の更新などが含まれます。
- 優先順位の設定: 修繕の優先順位を設定し、どの部分から着手するかを決定します。安全性に直結する部分や劣化が進んでいる箇所を優先的に修繕することが一般的です。
- 工事の範囲と方法: 修繕工事の範囲や具体的な方法を決定します。例えば、外壁の塗装を行う場合、どのような塗料を使用するか、どの程度の補修が必要かを決めます。
3. 予算の設定と資金調達
大規模修繕工事には多額の費用がかかるため、予算の設定と資金調達が重要です。
- 予算の設定: 修繕計画に基づき、必要な予算を設定します。修繕内容や工事の規模に応じて、費用を見積もります。
- 資金調達: 予算に合わせて、資金を調達します。これには、管理組合の積立金の利用や、外部からの融資などが考えられます。資金調達の方法については、金融機関や専門家と相談することが推奨されます。
4. 申請と許可の取得
大規模修繕工事を行うには、各種の申請や許可が必要です。以下はその主な内容です。
- 建築確認申請: 工事が行われる地域の建築基準法に基づき、建築確認申請を行います。これには、工事の内容や方法についての詳細な情報を提供する必要があります。
- 許可申請:大規模修繕工事を行うにあたり許可が必要な場合があります。例えば、景観保護区域や歴史的建物の場合、追加の許可が求められることがあります。
- 工事着手届: 工事開始前に、工事着手届を提出する必要があります。これにより、工事の開始日や期間、工事内容についての情報を関係機関に通知します。
5. 業者の選定
工事を実施する業者を選定するためのステップです。
- 業者の調査: 過去の実績や専門性を基に、複数の業者を調査します。信頼性や技術力を確認するために、過去の工事例や顧客のレビューを参考にすることが重要です。
- 見積もりの取得: 業者に見積もりを依頼し、詳細な費用を確認します。複数の業者から見積もりを取ることで、コストの比較ができます。
- 契約の締結: 業者と契約を結ぶ際には、契約内容を十分に確認し、工事の内容やスケジュール、費用についての合意を得ます。契約書には、工事の範囲や保証内容、トラブル対応についての条項も含まれることが一般的です。
6. 住民や関係者との調整
大規模修繕工事は、住民や関係者に多大な影響を与えるため、事前に十分な調整が必要です。
- 説明会の開催: 住民や利用者に対して、工事の内容やスケジュールについて説明する会を開催します。これにより、工事に対する理解と協力を得ることができます。
- 工事の影響についての周知: 工事の進行に伴い、騒音や交通規制などの影響があるため、事前に周知しておくことが重要です。住民に対して、具体的な影響と対応策を説明します。
- クレーム対応の準備: 工事中に発生する可能性のあるクレームやトラブルに対して、迅速に対応するための体制を整えておくことも大切です。
7. 工事の全体管理
工事のスケジュールを設定し、円滑に進行するための準備を整えます。
- 工程管理: 工事の工程をを管理し、予定通りに進行するようにします。この工程表も着工より先立って作成いたします。工事が始まるにつれて軽微な変更はありますが一つのたたき台として作成いたします。
- 仮設計画: 工事にあたり仮設事務所、仮設トイレ、資材置き場等設置するようになります。それらの配置計画や工事車両、工事業者の導線等事前に計画します。
- 駐車場の探索:☝の仮設計画の際に入居者様の場内駐車場からご移動が必要なケースがほとんどです。10台~20台の移動が平均です。伴って近隣で駐車場を探します。街中の工事では駐車場が満車ばかりで大変な思いをすることも・・・。
- 着工前会議の実施:これらの計画をもとに工事の開始約一か月前を目途に社内会議を実施します。この会議には協力業者も参加します。その際に工事の留意点、安全管理、品質管理etc…様々な打ち合わせを実施し、万全な状態で工事着手に向けて打ち合わせを行います。
まとめ
大規模修繕工事を成功させるためには、事前の準備が非常に重要です。現状調査から始まり、計画の策定、予算設定、申請や許可の取得、業者の選定、住民様との調整、工事全体管理まで、多岐にわたる準備が必要です。これらのステップをしっかりと踏むことで、スムーズに工事を進め、建物の安全性と価値を保つことができます。
稲田優哉
稲田優哉(いなだ ゆうや)
愛媛県出身 2023年入社
愛媛県のインテリア・建築科の専門学校卒業後入社。
入社以来、大規模修繕工事担当として日々取り組んでおります。
普段知ることのない工事のあれこれを発信いたします!
保有資格:二級建築施工管理技士補
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