家を探し始めたのはいいけれど、「何を重視して選んでいいか分からない」「条件がありすぎて探すのが大変」なんてこともありますよね。
今回は、初めての部屋探しで実際にあった失敗の声や、部屋探しのアドバイスをさせていただきます。物件選びに失敗した経験のある人にもチェックしてもらいたいです。
失敗パターン1.立地条件にこだわった結果、周辺環境や設備を見落としてしまった
初めて部屋探しをするとき、学校や会社などから近いか、最寄りの駅はどこかなど、立地条件にこだわる人が多いようです。その結果、駅から近くて便利なのはいいけれど、住んでみたら「中心部の居酒屋が多いエリアなので夜酔っぱらいがうるさい」なんて失敗談もあり、入居後になって「再度部屋探しをしたい」と相談された事もあります。
また、便利さに気をとられ、部屋や共用スペースの設備を見落としていて、「収納スペースがほとんど無かった」「宅配ボックスが無いので宅配便が受け取れない」「バイクに乗るのにバイク置き場が無い」など、入居後に気づく不便さもあります。
部屋探しの際、部屋そのものだけでなく、会社や学校までの道のりや周辺環境、周辺の夜の様子をスタッフに聞いていただくと、より納得がいく住まいが手に入ります。引越し後の生活スタイルを想像して、よく利用する施設は、事前にピックアップしておいて、案内時にスタッフに聞いてみてください。
部屋探しのアドバイス
- スーパー、コンビニ、クリーニング店などの自分に必要な施設をリストアップして、家や駅の周辺にあるか確認してみましょう。
- 女性なら、駅からの道のりで暗い道はないかなど、夜の雰囲気をチェックしておきましょう。
- オンライン内見やVR内見のみでの物件決定される場合はスタッフにどんどん質問をしてください。
失敗パターン2.住みやすさを重視した結果、立地条件が悪かった
普段の生活のしやすさを優先した結果、立地条件に不満が残ることもあります。立地条件をちゃんと確認しておかないと、「駅から遠い」「職場が遠い」「朝、最寄駅までのバスがなかなか来ないので、通学・通勤に余分な時間がかかる」といったことが起こります。
我慢できると思っても、通学・通勤は毎日のことですので、日々の小さなストレスが、いずれ大きな不満に変わることもあります。通学・通勤のしやすさも考慮に入れた部屋探しが必要です。
また、学校や通勤先に行きやすいだけでなく、よく遊びにいくエリアが通勤・通学ルート内にあると便利です。仕事が忙しくて帰りが遅くなる人は、終電の時間や駅からの帰り道の様子などもチェックしておきたいですね。
部屋探しのアドバイス
- 立地条件が悪いのはストレスになることもあります。通勤・通学のしやすさを考えた物件選びをしましょう
- 終電の時間や街の様子、遊びに行くエリアへの利便性などを考慮に入れて、路線や最寄駅を選ぶとGOOD
失敗パターン3.気に入ったポイントに気を取られ、引越してから他の設備の使いづらさに気付いた
次は、気に入ったポイントがあったため契約したけれど、引越してみたら他の部分が「使いづらい……」と後悔するパターンです。
例えば、
水まわりが充実していて自炊には最高だけど、収納が狭くて荷物が出しっぱなし。
最上階で広いけれど、日当たりが良すぎて暑い。
幹線道路に面していてうるさい。など。
これは、
- 条件に優先順位をつけること
- 最低限の妥協ラインをあらかじめ決めておくこと
で失敗を防ぐことができます。
内見時に見落としがちな設備としては、「収納が狭い」「キッチンが狭い」「洗濯機置き場が外」「水まわりの動線が使いづらい」「天井が高く冬寒い」「ユニットバスが使いにくい」「防犯面が不安」など。人によって気になる部分は異なるので、自分の生活パターンを考えて優先順位をつけましょう。
また、「置きたい家具・家電がうまく置けなかった」ということもあるようで、内覧時に置き場所の確認ができるようメジャーがあると便利ですよ。
部屋探しのアドバイス
- 妥協できるポイント、必ずおさえておきたいポイントを書き出して、優先順位をつけておこう
- 内覧時には、置きたい家具・家電が収納できるかどうか確認するため、メジャーがあると便利
失敗パターン4.条件がよく、気に入って契約をしたけれど、家賃が高く負担になってしまった
「新築で駅から近い」「広さもちょうどよく、バストイレは独立」「駅から近くてオートロック」など、条件がバッチリな物件を見つけたら、「やった!」とすぐに契約してしまいがち。
でも、条件がいい物件ほど家賃は高くなりがち。収入に対して家賃が高く、毎月の負担が大きいということにならないよう注意が必要です。
家賃は手取り収入の3分の1程度が妥当です。予算オーバーの物件を気に入って契約したけれど、結局家賃が負担になって引越す人も多いです。また、一人で物件を見に来て契約した後に、親に報告したところ家賃が高すぎるとNGが出るというケースもあるそう。そうならないためにも、特に学生や新入社員の方は家族や、一人暮らし経験者と一緒に物件選びをするのをおすすめします。
部屋探しのアドバイス
- 家賃は手取り収入の3分の1程度におさえて
- 一人で探すと家賃が高い物件を選びがち。家族や一人暮らし経験者と一緒に物件探しをすると契約がスムーズ
失敗パターン5.月々の家賃しか見ていなかったが、諸経費が高かった
家賃は気にする人が多いけれど、敷金・礼金や保証金、仲介手数料などの諸経費があることを忘れてはいけません。賃貸物件には初期費用として以下の費用が原則かかります。
1)敷金……賃料の1~3カ月程度
2)礼金……賃料の1~2カ月程度
3)仲介手数料……一般的には賃料の1カ月分
4)鍵交換料……15,000円~
5)保険料……万一の際の家財補償や賠償責任保険
6)保証料(個人契約の場合)…毎月の総家賃50%~
家賃だけ支払えばいいやと思っていると、契約時に金額を見て驚くことに。諸経費の情報もきちんと確認しながら家探しをしましょう。もちろん契約後には引越しが待っています。引越し料金のことも忘れずに。
部屋探しのアドバイス
- 家賃以外にも諸経費がかかることを忘れずに。スタッフに初期費用の見積書を出してもらい、予算以内か確認をしてから申込しましょう。
部屋探しの注意点!
年が明けて2月、3月になると賃貸物件が動く時期です。春からの進路が決まったら、すぐに部屋探しを始めていきましょう。
この時期はいい物件はすぐに契約が決まります。悩んでいるとすぐに物件がなくなるため、譲れない条件と妥協できる条件をリストアップして、すぐに決められる状態で来店していただけると、納得のいく部屋が見つかると思います。
まとめ
交通アクセスなどの立地条件、施設や騒音などの周辺環境はどちらも大事なので事前に確認するのがおすすめ
室内設備は、譲れない条件と妥協できる条件を具体的にリストアップしよう
家賃以外の諸経費や引越し料金など、かかる費用は事前によく確認しよう
馬場景子
馬場 景子 (ばば けいこ)
岡山県出身 。2010年入社
入社以降、賃貸仲介業務、賃貸管理業務、分譲賃貸業務といろいろな業務をさせていただいています。
少しでも皆さんのお役に立てる情報を発信していきますので、宜しくお願いします。
保有資格: 宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、管理業務主任者、相続支援コンサルタント
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