こんにちは、あなぶきクリーンサービスの福山です。
マンションの通路などに設置されている屋内消火栓設備ってご存知ですか?
消火栓設備と言うのですから火災を消火する設備という事は分かるかとおもいますが、実際の使用方法までご存知の方は少ないかと思います。
今回は屋内消火栓設備のお話をさせて頂きます。
屋内消火栓設備って何?
屋内消火栓設備は消防の用に供する設備の「消火設備」に分類されます。
初期火災の消火を目的とするもので、消火器では消火不可能な段階の火災などに使用します。
水源・加圧送水装置・起動装置・屋内消火栓箱・消火栓開閉弁・ホース・ノズルなどで構成されています。
連結送水管は消防隊の方々が使用する設備に対して屋内消火栓は皆さんが使用出来る設備です。
屋内消火栓設備の種類
屋内消火栓は、放水性能や操作方法等の違いで種類が変わります。
・1号消火栓
屋内消火栓箱内又は起動装置を操作し、加圧送水装置を起動させます。
放水する際はホースを延長した後に消火栓開閉弁を開放して放水を行う為、2人以上の操作者が必要です。
・易操作性1号消火栓
加圧送水装置の自動起動とホースの延長、放水及び格納の操作が容易にできるよう構成されており、
1人操作が可能です。
・2号消火栓
易操作性1号消火栓に準じた構成ですが、機器類を更に小口径にして操作力を低減し、不慣れな人でも
容易に操作出来るようにしたものになります。1人操作が可能です。
・広範囲型2号消火栓
平成25年に新たに定められた性能を持つ消火栓です。
操作性が向上し、放水能力は1号消火栓と同等です。こちらも1人操作が可能です。
種類によって放水能力が違ったり1人で操作が可能と言う違いがあります。設置基準に応じた消火栓設備が設置されています。
屋内消火栓の使用方法
1号消火栓とそれ以外の消火栓で使用方法が変わります。
大きく違うのは開閉弁を開けるタイミングになります。
1号消火栓で先に開閉弁を開けてしまうとホースのノズルに元弁が付いていないので即放水してしまいます。
そのため先にホースを火元に持って行き1人がホースを構えた状態でもう1人が開閉弁を開ける事で安全に放水が行えます。
1号消火栓は必ず2人以上で放水作業を行う必要があります。
逆に易操作性1号消火栓・2号消火栓及び広範囲型2号消火栓はホースのノズルに元弁が付いていますので開閉弁を開けても元弁にて止水出来ていますのでそのままホースを持って火元に移動して放水する事が可能です。
操作方法を覚えれば1人で放水可能です。
見た目では消火栓の種類が分からない!と思われるかと思いますが、消火栓格納箱を見たらすぐに分かるようになっています。
また、使用方法も扉の内側に貼ってありますので使用時は落ち着いて放水を実施して下さいね。
まとめ
以上が屋内消火栓の説明になります。写真を見たら何処かで見た事があると思われた方もいらっしゃるかと思います。
火災の被害を拡大させない為にも初期消火はとても大事になります。
使用しない事が一番ですが、いざと言う時に為に使用方法を正しく覚えてもしもに備えましょう!!
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