経費明細書を見ればわかる!マンション管理組合の費用の使い道

久米 則子

こんにちは。あなぶきセザールサポートでマンション会計(組合会計)を担当している久米です。

さて今回のブログでは、会計資料のひとつである「経費明細書」についてご紹介します。お部屋を所有されている方が毎月納めている管理費等がどのように使われているかわかる明細書です。ぜひ最後までご覧ください!

目次

  • 実際の経費明細書を見てみよう
  • ここに注目
  • まとめ

 

実際の経費明細書を見てみよう

マンション管理組合にも決算があり、決算時に年次収支報告書を作成します。その中のひとつである「経費明細書」には、管理組合で使った費用の内訳が記載されています。

では、実際に経費明細書を見てみましょう。

こちらはセザール管理組合の17年2月1日~18年1月31日の管理費会計経費明細書の一部を抜粋したものです。
この管理組合は管理委託料として2017年7月までは月々165,000円、2017年8月からは月々172,000円、修繕費として給水ポンプ圧力タンク交換工事代62,156円を支払っています。電気料と水道料はマンションの共用部で使っているものです。雑費の項目を見ると、クリスマス用品を購入しています。マンションのエントランスにクリスマスツリーを飾ったそうです。このように、経費明細書を見ると毎月の公共料金や工事の費用がいくらだったか、何を購入したのかがわかります。

詳しい勘定科目については、以前のブログで紹介しています↓↓
月次収支報告書を初めて見る方へ!知って役立つ勘定科目10選

ここに注目

管理委託費ですが、途中で値上がりしています。内訳はマンション管理組合とマンション管理会社が契約を締結するときに作る「委託契約書」に書かれていますので確認してください。
2017年5月~2017年6月分の水道料金が高いですね。マンションの清掃をしたときに多く使ったそうです。
このように、イレギュラーな内容や管理委託契約の変更点なども気づくことができます。
経費明細書だけではわかりませんが、支出額が今期の予算に対してどうだったかも注目すべきポイントです。
予算をあまりにも超えていると、来期の対策が必要です。予算対比を確認するには収支報告書を見るとわかりやすいです。

見方について以前のブログで紹介しているので、こちらも合わせてご覧ください↓↓
予算はとられていますか?月次収支報告書のチェックポイント

まとめ

決算書類のひとつである経費明細書についてご紹介しました。毎月支払っている管理費等がどのように使われているのかしっかり把握することは大切です。もしご自身のマンションの経費明細書を見る機会がありましたら、ぜひこのブログの内容を思い出してくださいね。

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久米 則子

あなぶきハウジングサービス マンション会計課:久米 則子(くめ のりこ)
新卒で入社してから経理一筋。ホテル業の経理、マンション販売の経理、マンション管理業の企業会計とさまざまな業種の経理業務に携わってきました。現在はマンション管理組合の会計業務に従事し、スピードと正確性を重視し、忙しい時こそ笑顔で!をモットーに仕事に取り組んでいます。管理業務主任者を取得し、資格を活かした会計業務のお役立ち情報をお届けしたいと思います。
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