目次
- 知って役立つ勘定科目10選
- 消耗品費と雑費の違いとは?
- まとめ
こんにちは!あなぶきセザールサポートでマンション会計(組合会計)を担当している久米です。
今回のブログでは、マンション管理組合の月次収支報告書を初めて見る方へ向けて、知っておくと役に立つ勘定科目を紹介したいと思います。
ぜひ最後まで読んでくださいね。
知って役立つ勘定科目10選
「勘定科目」とは、簿記の仕訳などで使われる単位の名称です。簡単にいうと、グループ分けをした時のグループ名のようなものですね。
では実際にあなぶきセザールサポートで使っている、月次収支報告書の勘定科目を紹介します。
【消防設備点検料】
建物における消防用設備の点検費用です。自動火災報知機や消火栓、誘導灯などの点検を行います。万が一に備えて行う大切な点検ですね。
【連結送水管等耐圧検査料】
築10年以上で、連結送水管のあるマンションで「3年に一度」連結送水管耐圧試験を行う検査費用です。消防法で決められています。
【消防ホース耐圧検査料】
築10年以上で消防用ホースの設置されているマンションで「3年に一度」耐圧試験を行う検査費用です。こちらも消防法で決められています。
【簡易専用水道検査料】
受水槽の有効容量が10㎥を超える施設で、水道法により行う検査費用です。
【遠隔監視料】
設備機器などを無人装置により、電話回線などを通じて異常を監視する費用です。
【修繕費】
故障および損傷の修繕費用です。日常的な管理に対して発生する費用は管理費会計から、計画的な修繕に対する費用は修繕積立金会計から支出します。
【電気料】
エレベーター動力・共用照明・管理室の電気代など、共用部分に係わる電気料です。
【水道料】
管理室・散水栓などの共用部分に係わる水道料です。
【通信費】
電話代・はがき代・郵便切手代などの費用で、管理室の電話通信費・総会資料や議事録などの郵便代が主な例です。
【租税公課】
印紙税、事業税、固定資産税など一般に租税とか公課として付加される税金です。
消耗品費と雑費の違いとは?
私もよくどちらに該当するか迷ってしまう、消耗品と雑費の違いについてです。
【消耗品費】
少額かつ短期(1年未満)に消費される事務用品・清掃用具などで、事務用の消耗品や電球・モップ・ちりとり・ほうき・ごみ袋などの少額な備品を処理します。実際は消耗品ではなく器具備品であるものも、少額なものは消耗品として扱います。
例:蛍光灯・電池・祝儀袋・電球・ガムテープ・コピー用紙など。
【雑費】
少額でどこの勘定科目にも当てはまらない費用を雑費として計上します。
例:粗大ごみ処理代・防火管理者資格取得に係る費用・香典代など。
まとめ
いかがでしたか?月次収支報告書で使われる勘定科目の内容はわかりましたか?
上記で説明した科目のほかに、マンション管理組合ごとに使われている独自の科目もあります。
勘定科目が理解できれば、月次収支報告書の内容がよりわかってくると思います。
今後月次収支報告書を見る機会があれば、このブログの内容を思い出してくださいね。
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→マンション管理組合の会計│収支報告書の見方①収入の部の勘定科目について
→マンション管理組合の会計│収支報告書の見方②支出の部の勘定科目について その1
→マンション管理組合の会計│収支報告書の見方③支出の部の勘定科目について その2
久米 則子
新卒で入社してから経理一筋。ホテル業の経理、マンション販売の経理、マンション管理業の企業会計とさまざまな業種の経理業務に携わってきました。現在はマンション管理組合の会計業務に従事し、スピードと正確性を重視し、忙しい時こそ笑顔で!をモットーに仕事に取り組んでいます。管理業務主任者を取得し、資格を活かした会計業務のお役立ち情報をお届けしたいと思います。
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