水が出ない!?マンションにおける断水時の対応と事前の備えについて

こんにちは。あなぶきコールセンター藤岡です。
当センターでは24時間365日様々なお問い合わせをいただいております。
その中でも、今回はマンションでの断水トラブルについて取り上げます。

ひとえに断水といっても様々な原因がございます。
今までに当センターへいただいたお問い合わせ事例をもとに、断水の原因や発生時の対応・備えについてご紹介いたします。

 

1. 災害や給水設備故障に伴うマンション全体の断水

停電になることで共用部の設備が動かなくなったり共用部の給水設備(各住戸や屋上の高架水槽へ水を汲み上げるためのポンプなど)が故障したりすることによってマンション全体で水が出なくなってしまうことがございます。
その場合は、停電の復旧や給水設備の点検修理完了を待つしかありません。

 

余談ですが、各住戸への給水方法は様々ございます。
給水方法によって、給水設備が動かなくなった時にすぐ断水してしまうか否かが異なります。
下記記事で詳しくご紹介しておりますので、ぜひ併せてご覧ください。

停電やポンプ故障の際に水は使えるの?~マンションの給水方式の違いと断水について~

 

 

2. 止水栓が閉まっていることによるマンション一部での断水

 

お問い合わせ例

「部屋内のどの水栓からも急に水が出なくなった。
ほかの入居者の方に聞いてみたが、そちらでは問題なく水が出ているようである。」

 

上記のようにマンション全体ではなく、一部の住戸だけで水が出なくなったというお問い合わせをいただくことがございます。
その際は、まず各住戸の大元の止水栓が閉まっていないか確認してください
大元の止水栓は、玄関扉の横にあるパイプスペース内に設置されています。
水道管の途中にバルブやレバータイプの止水栓があり、そちらを閉めていただくことで住戸内すべての水道蛇口からの給水を止めることができます。

 

「そんなところ自分は閉めていないのに…」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、そこをご自身で閉めていないとしても、「隣の部屋が水道工事をしており、間違って関係のない自分の部屋の止水栓を閉められていた」ということもございます。
念のため確認してみましょう。

また、マンションによっては各住戸の止水栓だけでなく、縦系統の住戸(10”1”号、20”1”号…60”1”号など縦に並んでいる住戸)の給水を止めることができる止水栓が設置されているところがあります。
「〇〇3号室というように3がつく住戸だけ断水になっている」というお話であれば、この止水栓が閉まっている可能性が高いです。
基本的に一番上の階か一番下の階に設置されておりますので、各住戸の止水栓と間違って縦系統の止水栓を閉めていないか確認する必要がございます。

止水栓の場所などがお分かりにならない場合は、マンション管理会社までご相談ください。

 

3. 断水発生時の注意点について

断水が発生した際、2次災害を防ぐために気を付けておかなくてはならないことがございます。
それは住戸内の水道蛇口を必ず閉めることです。
当たり前のようですが、蛇口の閉め忘れで次のようなトラブルに発展するケースがございます。

 

お問い合わせ例

「急に水が出なくなったので、台所や洗面台などあらゆる水道蛇口をひねってみて確認していた。
自分ではその後蛇口を閉めたつもりだったが、しっかり閉めることができていなかったようで、断水解消後に水が漏れ続けていた
気が付くのが遅くなり、床が水浸しになってしまった。」

 

このように、水道蛇口を閉めていなかったことで水が溢れてしまうといったトラブルに発展してしまうことがございます。
水を出しっぱなしにすると水道代の無駄にもつながりますし、何より漏れ続けた水が床下に染みていき、階下への漏水を引き起こしてしまう場合もございます。

さらに、水道蛇口が開いたままだと空気が入り、水道管を傷つける原因となります
台所、洗面台などの蛇口だけでなく、洗濯機給水蛇口も念のため閉めるようにしましょう。

 

4. 断水解消後の注意点について

断水解消後、水を出してみると濁っていたり異物が混ざっていたりすることがございます。
これは、断水に伴って給水管内の鉄錆などが混ざることが原因です。
水が濁っていた場合は、しばらく水を流したままにしておきましょう
流したままにして時間が経てばきれいな水に戻ります。

 

なお、下記記事で濁り水について種類別に原因や対処法を詳しくご紹介しております。
ぜひご参照ください。

濁り水?水道水についての不安を解消するケーススタディ5選

 

また、解消後水を出すときは少しずつ出すようにしましょう
いきなり勢いよく水を流すと、給水管内に溜まった空気に圧力がかかり、配管や水栓器具を破損させてしまう恐れがございますので注意が必要です。

 

5.断水への備え

急な断水時に困ることがないよう、あらかじめの備えが大切です。
日頃から飲料水を準備しておくことをおすすめいたします。
飲み水としてはもちろん、水の蓄えがあればトイレを流すのに利用することも可能です。

 

断水時にトイレを流す方法

① バケツ一杯程度(6~8ℓ)の水を準備します。
② トイレの便器内へバケツの水を短時間で一気に流し込みます

[注意]
※水を流し込む際、周りに溢れたりこぼれたりしないよう気を付けましょう。
※オート便器洗浄や開閉機能があるトイレの場合は、オート機能をオフにしてから流し込むようにしましょう。

 

また、もともとタンク内に溜まっていた水を利用して流したり、バケツの水を都度タンク内に入れたりする方がいらっしゃいます。
もちろんタンク内の水を利用することは可能ですが、それだけでは十分に排水されない可能性がございます。
詰まりの原因となりますので、タンク内ではなく便器内に水を流して排水するようにしましょう。

 

6. まとめ

日常生活の中で水が使えないとかなり不便ですよね。
備えあれば患いなし。突然の断水トラブルにも焦らず対処できるよう、事前に備えておきましょう。

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藤岡真奈

あなぶきハウジングサービス 藤岡 真奈(ふじおか まな)
愛媛県出身。入社から1年間、香川県高松市で賃貸物件のお部屋探しをお手伝いする仕事(仲介業務)をしておりました。
現在はあなぶきコールセンターにて日々お客様のお問い合わせに対応しています。
コールセンターに寄せられるご相談やお困りごとをもとに、生活のお役に立てる記事を発信できるよう頑張ります。
保有資格:電話応対コンクール香川県大会入賞
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