自然災害におけるマンションの事前対策について

皆様こんにちは、あなぶきハウジングサービス コールセンターです。

当センターでは24時間365日お客様からのお困りごと・相談事を承っております。

当社の管理物件でも豪雨被害等が発生すると、エントランスの冠水、土砂の流入、電気設備漏電、各種警報発報など様々な被害報告が多数寄せられます。

管理会社として管理組合様の一刻も早い被害収束・復旧をお手伝いさせていただきますが、入居者の皆様でも事前に被害を防ぐための対策は可能です。今回は『自然災害に備えた入居者各自の対策』についてお話させていただきます。

 

対策① 避難先・ハザードマップを確認しておく

まず有事の際の備えとして一番に挙げられるのが、避難先やハザードマップで自分のマンションがどの程度の水害が予測されているのか、有事の際にはどこに避難をするのかを家族で確認しておきましょう。各自治体のHPから必ず事前に確認しておきましょう。
管理組合としては被害が予測される立地に建物が存在している場合、共用部(火災)保険に水害特約を付帯させることも有効と言えます。

画像出典:高松市土砂災害ハザードマップより

 

対策② 食料・水・防災グッズの準備

1階が冠水してしまったら買い出しに出ていけません。それにマンションでは電気設備(ポンプ室・電気室など)は1階もしくは地下に設置されている場合が多く、そこが冠水してしまうとポンプが停まって水が給水できない・停電してしまうといった事も考えられます。停電・断水に備えて食料品の準備も大事な対策の一つです。

 

 

 

対策③ 機械式駐車場地下ピットの浸水

平面ではなく、機械式駐車場を利用されており、地下ピットを有している場合は、雨水等で浸水してしまう恐れがあります。自然災害(不可効力)が原因による車両水没は原則保険が適用されません。あらかじめ管理会社等に避難先を確認の上、平置き区画への移動を行いましょう。

 

対策④ 共用廊下・バルコニーの整理

共用廊下への私物放置は原則禁止の管理組合が多いですが、アルコーブがあり門扉内等であれば黙認している管理組合も多いです。突風などで私物が飛んでいかないように、バルコニーの物干し竿・植木鉢、共用廊下やアルコープ内の私物を居室内に移動させましょう。

 

対策⑤ バルコニー排水溝の掃除

共用廊下の排水溝は管理員・清掃員が定期的にゴミの除去等を行いますが、バルコニーの排水溝の清掃は入居者しか行えません。バルコニーは厳密に言えば共用部ですが、清掃などの維持管理は専用使用権がを付与されている入居者が行うのが原則です。排水溝(排水口)が詰まっていると雨水の居室内への浸水、隣戸・階下への被害も予測されます。定期的に排水溝の掃除を行いましょう

 

対策⑥ 窓ガラスの飛散防止対策

マンションの場合窓ガラスに雨戸・シャッターが設置されていない場合が多くあります。その場合は窓ガラスに飛散防止フィルムもしくは養生テープを貼りましょう。万一窓ガラスが割れても飛び散るのを防いでくれます。段ボールを貼るのも有効です。布ガムテープでももちろんOKですが、テープ痕が残ってしまう場合があるので養生テープをお勧めします。

 

対策⑦ マンション内でのコミュニティ形成

自分の命は自分で守る『自助』の考え方に基づく備えは最も大切です。しかし自然災害の増加、高齢化などの影響、集合住宅という特異な生活形態からマンション防災に『共助』は必ず必要です。定期に防災訓練を実施したりコミュニティ形成を意識しましょう。管理組合で防災委員会の設立、防災担当者の任命、自治体・町内会等と連携を行い、独自の防災マニュアルを作成されている管理組合様も存在します。分譲マンションでは議事録が存在する為、マンション全体の方針を賃貸マンションに比べて周知する事が容易です。管理組合運営に主体的に取り組み、管理会社や公共自治体をうまく活用し、マンション防災に取り組みましょう!

 

まとめ

いかかでしたでしょうか?有事に備えて自分で出来る対策はたくさんあります。日頃から心がけましょう。加えて組合運営に主体的に取り組むこともマンション防災では非常に大切です。管理会社に任せっきりではなく、自分たちの大切な資産だからこそ自分たちで守っていくという意識を強く持ちましょう!

 

 

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