こんにちは、このところ体が重く軽やかに動きたい願望がある木須です。
“最新キッチン徹底比較!!”第4回目。今回は「Panasonic(パナソニック)」のキッチンをご紹介します。
パナソニックの特徴は、家電メーカーであることから、システムキッチンであっても独自の省エネ機能「ECONAVI(エコナビ)」を搭載しているということ。
CMでもよく耳にする「エコナビ」とは、そもそも何なのか?家電が自ら無駄をみつけて、状況を学習したり、自動的に節電する機能です。
エアコンや冷蔵庫といった、パナソニックの20ラインナップ以上の家電に搭載されています。何気なく使っている様々な家電ですが、その使い方や動作時間によって消費電力は大きく変わります。そこを少ない消費電力で大きな快適性&省エネ性を得られる優れた機能です。
「エコナビ」搭載のエアコンの場合、こんな性能があります。
- エコナビとは
- エコナビ搭載機器
- Lclassの特徴的な機能
- その他のシリーズ
- まとめ
・エコナビとは
「日射センサー」
日の光の角度や入り方は季節や時間帯によっても違います。それらを常に監視し、自動で風量等を調整します。大きな窓がある部屋や窓数が多い部屋では特に効果を発揮します。
「ひと・ものセンサー」
約10m先の頭1つ分の動きさえも見逃さずにキャッチするセンサー。固定式でリアルタイム検知が可能。人や物の動きを捉えて、無駄をなくします。
「床温センサー」
人を見つけると、床温センサーが足元の温度をチェック。冬は足元を快適に温かく、夏は足元を冷やしすぎないように監視します。空気循環の無駄をなくすことで省エネに繋がります。
といったように、ほとんどロボットのような家電ですよね!これだけの感知機能があれば、かなりの電気使用量の削減と快適な暮らしができるはず。そんな「パナソニック」の最上位グレード『Lclass(エルクラス)』を中心に、“賢い”システムキッチンをご紹介します。
・エコナビ搭載機器
社会事情で節電への関心が高まった2009年から、パナソニックは「エコナビ」搭載製品の発売を発表しました。エネルギーの大切さを実感する中、家電にいても節電に向き合うことのできる仲間でありたい。という思いからスタート。
発表から7年が経過した今、キッチン廻りの機器に対しても、様々な「エコナビ」が搭載されています。
●ほっとくリーンフード
換気風量を自動で調整して省エネしてくれます。
調理センサーでコンロ上の調理物の温度を検知し、調理に合わせて換気風量を切り替えます。手動運転に比べて約36%節電が可能。
さらに「エコナビ搭載 IHクッキングヒーター」との組み合わせで風量をより細かく制御し、消費電力量を抑えます。
また、DCモーターとLED照明でさらに省エネ。DC(直流)モーター採用で常時運転時の消費電力量を約61%削減。LED照明の消費電力量を、蛍光灯に比べ約57%削減。節電と合わせて、ファンが自動で高速回転し、油汚れを吹き飛ばすから10年間ファンのお掃除も不要です。
●マルチワイドIH
作る量や使う鍋の大きさや材質が変わっても、エコナビが設定温度をキープします。そのため、ムダな加熱を見つけて、火力を自動コントロールして消費電力量を抑えます。また、設定温度を保つので料理もおいしく仕上がります。
また、4つのお鍋を同時に加熱。全ての料理をアツアツで食卓へ。保温スペースを確保できるので、鍋の置き換えが減少。
料理で使う鍋の大きさにあわせて3つのお鍋でも4つのお鍋でも自由に使えます。
これまでのIHでは、はみ出していたサイズのお鍋でも、中央のヒーターはお鍋の大きさに合わせて加熱範囲が変えられ、ムラなく加熱できます。中央のヒーターを広げると、オーバル鍋やワイドパンなどをすみずみまで加熱できるので調理の幅が広がります。大人数分のパーティ料理も効率よく調理できます。
●食器洗い乾燥機
従来の「汚れセンサー」と「食器量センサー」に加え、「室温センサー」を搭載。室温を判定し、ヒーターの加熱時間を最適化。さらに細かい運転制御が可能になり、最大約17%の節水&約12%の節電を実現しました。
また、スリット(目地)から排気する「ツインファンベント」で、目立たないスリット(目地)からの排気を実現。人の体温とほぼ同じ、約35℃の低温・低湿排気により、キッチンに影響を与えません。
●スリムセンサー水栓
センサーが働いて、出しっぱなしのムダを抑える、エコな水栓です。通常モードでは、上センサーに手をかざすことで水の止水・吐水をコントロールできます。節水(エコナビ)モードで、通常モードよりさらに節水。
節水ボタンを押すと、洗い物や手を近づけた場合のみ吐水し離すと止水します。
さらに、シャワー流量を自動で小刻みに変動させる「リズムシャワー」で、流量を抑えながら洗え、さらに約10%の節水ができます。これにより、食器洗い乾燥機の予備洗いのときでも、水が出しっぱなしになることもなく便利に使えます。
このように、賢くエコできるキッチン廻り機器が、ふんだんに搭載されています。リフォーム前のキッチンと比べれば、かなりの省エネが見込めます。
もちろん、エコナビ搭載のキッチン廻りの冷蔵庫や電子レンジ、炊飯器といった家電をパナソニックで揃えれば、省エネ性能が抜群にアップすること間違いなしでしょう。
・Lclassの特徴的な機能
ここから『Lclass』の主な特徴を3つご紹介します。
●選べる色柄
扉やカウンターの素材の持ち味、その質感に漂う表情、色彩やあかりの印象は、 様々な組み合わせによって、存在感が引き立ちます。パナソニックのLclassでは、他メーカーと比べてより多くの仕上げ材を選択できます。
「扉100柄」
美しい塗装仕上げや重厚感のある天然木など、多彩な仕上げや素材の扉が揃っています。 豊富なカラーバリエーションが、ワンランク上の空間を作ることが可能です。
「カウンター29柄」
空間の印象を左右するワークトップは、扉材とのコーディネイト次第で雰囲気がガラリと変わります。 インテリア性の高いカウンターなど種類が豊富です。
「取っ手10種」
収納でもっとも手に触れる取っ手は、空間イメージの仕上げに欠かせない重要なパーツです。 つかみやすさや開閉のしやすさに配慮しながら、美しい装飾性にもこだわった多彩なバリエーションが揃っています。
また、キャビネットの底板は、いつも美しくお掃除しやすいステンレス仕様。 引き出しのレールも使い方のお好みに合わせてセレクトできます。
●PaPaPaシンク
シンクの一部が、調理や仮置きのスペースに早変わりする工夫が施されています。ステンレス製のスライドネットを使い方に合わせて、端から端まで動かせたり、洗剤やスポンジを置けるマルチラックは、大きい鍋を洗ったり、お掃除するときなどに、サイドデッキ横に動かせます。
汚れやすい下ごしらえも、シンクの上なら、汚れても気にならりません。粉や調味料が飛び散っても、シンクの上なら、後から水でさっと流せます。
洗ったそばから手軽に水切り。食器洗い機に入れる時も、カウンターを濡らさず便利です。
奥行きがあるので、大きな調理器具もゆったりラクに洗えます。大きな鍋類も、サイドデッキ部でさっと水切り。軽い汚れ、油汚れなど、汚れ具合や種類に合わせてエリアを分けておくこともできます。調理中にでる分別ゴミも、さっと洗ってパッと置けるからシンクもすっきり保てます。
汚れやすいシンク後ろのカウンター部をなくしたバックガード一体形状汚れで、汚れが溜まりません。水栓の奥側が広く、まわりを拭くついでにさっと拭けます。カウンターとの継ぎ目や排水口まわりも隙間ないのでさっと洗えます。
●まな板キレイ乾燥機
食べ物が直接触れるまな板(プラスチック製のみ)を、約2分で除菌きるので調理の前や調理の途中でもパッと手間なく使えます。パナソニックの光応用技術を使って紫外線を天面から照射し、まな板を除菌。
ふきんやまな板の乾燥もOK。ふきん掛けを外せばボウルも乾かせます。また、PaPaPaシンクの水切カゴをそのままセット可能すれば、ちょっとした洗いものも乾燥できます。
・その他のシリーズ
パナソニックの『Lclass』以外のシリーズもご紹介します。
●Refomus(リフォムス)
パナソニックのリフォーム向け中位グレードシリーズ。主婦100人の声をもとに、調理や片付けにとことんこだわったキッチン。
例えば、同じ広さのワークトップでも、コンロとシンクを変えるだけで新しいスペースを生み出し、驚くほど調理がはかどる配慮工夫がなされています。
●Lacucina(ラクシーナ)
パナソニックの中位グレードシリーズ。
お部屋のインテリアに合わせて、色柄を選択できます。扉面材45種類、カウンター8種類、シンク8種類の色柄から組み合わせが可能です。部屋を見るたび、使うたびに、うれしくなる。そんな部屋にするには「色にこだわる」ことも、大切な要素の1つです。
・まとめ
大手家電メーカーのパナソニックだからこそできる、エコナビでの省エネキッチン。他メーカーと比べても断然“お得”な商品と言えます。
また、豊富な色柄を選べたり、取っ手デザインをこれだけ選べるのはパナソニックだけ。機能性&意匠性の選択がバランスのよいシステムキッチンとなっています。
おなじみになりました、独断と偏見によるパナソニックの総評!
価格帯:○
機能性:◎
耐久性:○
種類数:○
デザイン:○
サポート:◎
機能性・サポートは◎。
価格帯は、少し定価設定が高く、機器の性能が良い分、機器本体の金額が高い、という観点から○。
パナソニックも、賃貸物件用のコンパクトキッチンや、下位グレード商品のラインナップもあります。
ラストの第5回目は、ラグジュアリー&ハイグレード「トーヨーキッチン」をご紹介します。
木須 拓己
分譲マンション管理会社で専有部(お部屋内)の様々なサービス開発・企画の立案、リフォーム&リノベーション・室内クリーニング、インテリア商品販売等、お客様の快適な生活をサポートする部署の担当。分譲マンションの管理会社を15年務めた実体験及び情報をわかりやすく伝えるために日々仕事に励んでいます。仕事での心情:ニーズを形にする
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