あなぶき実重(さねしげ)建設の葛西です。「初めてお部屋をリフォームする」という方のお役に立てればと筆を走らせております。
今回はマンションリフォームをしたあとも、簡単にキレイを保てるお部屋の中の各種コーティングについてご紹介いたします。
目次
・コーティングとは
・コーティングの種類
・フロアコーティング
・触媒系コーティング
・水回りコーティング
・まとめ
コーティングとは
コーティングとはお部屋の床や壁なんかに塗ったりして、フローリングや壁紙を保護する施工のことです。一般的なのはフロアコーティングで、皆様も一度はお耳にされたことがあるかと思いますが、フローリングの傷防止や美観維持のために施工される方を行います。それ以外にも壁に吹き付けるタイプのコーティングや、便器や洗面ボウルなどの汚れを防止する為のコーティングも一般的になってきました。
当然、フローリングや便器なんかも一昔前に比べればコーティング無しでも、汚れがつきにくかったり、傷がつきにくくなっていたりはしますが、さらにコーティングをすることで、汚れや傷がつきにくい状況を延長し、きれいなお部屋を長く楽しむことができます。
あなぶきグループは新築の分譲マンションのインテリアオプションのご提供もしておりまして、カーテンや照明・エアコンなどを分譲マンションを購入された方向けに販売していますが、その中でも一番人気がなんとコーティングなのです。
正直、エアコンなどは工事の良し悪しの違いはあれど商品はどこで購入してもあまり性能に違いはありませんが、コーティングに関しては、腕の良し悪しに非常に左右されますし、そのマンションのフローリング材や便器などの「素材に合った」コーティングなのかが非常に大事ですので、「あなぶき」で皆さん購入されていかれるそうです。
何千万もした新築分譲マンションですから、少しでも長くきれいな状態を保ちたいというのは十分に理解いただけることかと思います。
新築マンション購入ほどではありませんが、リフォームも高額になれば何百万ですから、やはり少しでも長持ちさせるのであればコーティングをオプションで施工するというのは効果的ですし、次回のリフォームを遅らせられるという意味では長期的にみると経済的な選択ですね。
コーティングの種類
今回は主に売れ筋の3種類のコーティングをご紹介していきたいと思います。
1つ目がフローリングに施工するフロアコーティング。2つ目が壁紙などに主に施工する触媒系コーティング。最後に3つ目が水回りの陶器部分などに施工する水回りのコーティングです。
一つずつ簡単ではありますが、ご紹介してまいりたいと思います。
フロアコーティング
その名の通りフローリングに施工するコーティングになりますが、一番ポピュラーな住宅用コーティングだけあってその種類も多々あります。代表的なものだとワックスの強力版で3年~4年程度効果がもつものであったり(通常のワックスは数か月から半年程度)、シリコン系のコーティング(8年~10年程度)であったり、ガラスコーティング(10年~20年)と呼ばれるものなど本当にいろいろな種類があります。
一番売れ筋でいきますと、シリコン系のコーティングの販売が一番進んでいます。
このコーティングを施工するメリットとしては
- シリコン被膜が水や油をはじくので汚れがさっとふき取れる
- 硬度が高いので擦り傷に強く、長期間光沢が保てる
- すべり止め効果があるので、高齢者やペットの脱臼防止に効果的
- 薬品に強く化粧品や洗剤・ペットの尿が床まで染み込まないので安心
- 熱に強く-40℃~180℃まで対応。油がはねても床面を守る
- 食品衛生法の基準もクリアしている材料なので赤ちゃんがいても安心
といったようなメリットがあげられます。
なんせお掃除が楽になりますし、神経質にならずとも長期間光沢のあるきれいなフローリングを楽しめます。せっかくきれいにリフォームしたフローリングですから一日でもきれいな状態を保ちたいというご希望を叶えるいい商品ですのでフローリング貼り替えの際は、追加のオプションとして検討していただく価値は十分にあると思います。
デメリットとしては季節にもよりますが丸一日近く、乾燥に時間を要しますので、入室ができなくなることですかね。
しかしながら、どのみちフローリングを貼り換える日はお部屋には入れませんので、セットで施工すればタイミングとしては一番ストレスがなくていいですよね!
触媒系コーティング
触媒系というと難しく聞こえますが、一般的に流通している言葉としては「空気触媒」や「光触媒」といったワードを耳にされたことがあるかもしれません。
空気や、光に反応して化学反応を起こし、様々な良い効果を起こすというのが簡単に言うと触媒系のコーティングになります。
空気も光(自然光だけでなく照明器具の光も可)もどこにでもあるものですので、触媒反応も常に起こっているような状態です。
おすすめする施工箇所は新しく貼り換えた壁紙などへの施工がよいかと思われます。
効果としては
- 抗菌・防カビ・抗ウイルス効果がありさわやかなお部屋に
- 消臭効果がありペットやたばこ、トイレの臭い対策に
- 汚れの抑制や分解をしてくれるので壁紙のきれいが続く
などなど様々なうれしい効果があります。
しかも壁紙などの施工した部位が著しく劣化したり、貼り換えたりしない限り半永久的に効果が継続します。(劣化にともない効果は減少しますが)
よくペット対応マンションなどという物件を見かけますが、本当にペットと暮らすならば先ほどの床シリコンコーティングですべりにくくして脱臼を防止してあげたり、触媒コーティングで清潔な空間を作ってこそ「ペット向けマンション」と言えるのではないでしょうか。
ぜひ臭いに敏感な方や、カビが苦手な方はこの触媒コーティングをお試し下さい。
水回りコーティング
水回りの汚れをつきにくくして、さらに汚れをとりやすくするのがこのコーティングです。
施工箇所としては
・お風呂の浴槽
・洗面ボウル
・トイレの便器内部
・キッチンのカウンター(天板部分)やパネルやシンク(流し部分)
などに施工します。この施工により、各部位の素材の表面にコーティング膜ができ、直接傷がつきにくくなり、また湯アカや水アカなどの油分汚れもとれやすくなります。
各部位とも使用頻度が高いことから耐久年数は3年前後となりますが、数万円で3年間お風呂やトイレの寿命が延びるのであれば効果抜群じゃないでしょうか。
まとめ
いろいろとコーティングの効果についてお伝えしてきましたが、やはりリフォーム直後のタイミングでの施工が一番効果的です。リフォーム工事自体も決して安価ではないと思いますが、これを施工すれば次のリフォーム時期を大幅に遅らせることもできるかもしれませんので、いい投資だと思います。
ぜひ一度、くらし方にあったコーティングを御検討されてみてはいかがでしょうか。
葛西健太郎
葛西 健太郎(かっさい けんたろうう)
香川県の建築系の専門学校を卒業し、その後、あなぶきグループにて新築マンション購入者様に向けてカーテン・照明などのインテリア商品の販売を経て、現在は主にマンションの室内リノベーション工事を担当しています。
インテリア販売で培った知識と経験で、リノベーション工事の際にも家具等のインテリア商品との調和までしっかりとご提案致します。
学生時代はずっとテニスに明け暮れていました。現在の趣味は各都道府県のご当地麺類を食べることです。(福岡はラーメンだけじゃなくうどんもおススメです!)
保有資格
宅地建物取引士 管理業務主任者 福祉住環境コーディネーター3級 第2種衛生管理者
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