こんにちは、穴吹ハウジングサービス三原です。
今後も皆様に役立つ情報をお届けできるよう頑張っていきます。
今回は共用部分の私物放置問題についての情報をご紹介します。
※こちらは2017年1月に投稿された記事を加筆・修正しております。
目次
- 居住者間でのマナー問題第4位
- どのような心理から?
居住者間でのマナー問題第4位
子供用自転車、ベビーカー、傘立て、タイヤ等…。
お住まいのマンション共用廊下等で目に付くことがありませんか?
国土交通省が公表している『マンション総合調査結果』によると、居住者間でのマナーをめぐるトラブルの第4位にこの「共用部分への私物放置」がランクインされています。
分譲マンションの共用廊下や階段等は「共用部分」と呼ばれ、所有者全員で共有しているものです。その「共用部分」である共用廊下等に私物が置かれている光景が都心部だけにとどまらず地方のマンションにおいてもいまだに多く見受けられます。
またベランダやバルコニーも共用廊下同様に「共用部分」であり、所有者だけではなく賃貸入居者等も専用使用権をもって利用することが出来ますが、ベランダ・バルコニーが避難経路としている場合には特にこの私物放置に注意が必要です。いくら専有使用権があるといっても、管理規約や使用細則が優先されます。これらの内容は契約時や入居前にベランダやバルコニーが避難経路として設計されているため、避難の妨げとなる物置等の私物設置は控えていただくようにあらかじめ案内しておくことが求められます。
どのような心理から?
このような私物を「共用部分」に置いてしまう原因とはどのようなものなのでしょうか?
それは“みんながやっているから私も…”という連鎖的な心理が働くからだと言われています。
例えば回収前の古新聞やゴミ袋等を”少しの間だけ玄関前に置いちゃおう”というささいなルール違反を行う人がいたとします。するとこれを目撃した人が、”じゃ、私も…”というように次々と周囲に伝染していき、最終的にはそれが「当たり前の状態」になります。そのような「当たり前の状態」になってしまうとマンション内からも苦情が出にくく、皆が“玄関前に古新聞やゴミ袋を置いていい”という錯覚を起こしてしまいやすくなってしまうのです。
他の事例(「濡れた傘を共用廊下手摺壁等にかけて乾かす」「共用廊下にベビーカーや子供の遊具等が置かれている」)においても、ほぼ同じ心理からだと言えましょう。
次回も共用部分への私物放置に関する情報をご案内します。
分譲マンション共用部分への私物放置問題|対処方法・ポイント紹介
三原 章
はじめまして!三原章と申します。入社以来10年以上、管理フロントとして業務に従事しております。長年フロント業務に従事してきた経験に基づくお役立ち情報や事例などを配信していきたいと思っています。宜しくお願いいたします。
保有資格:管理業務主任者・宅地建物取引士・マンション管理士
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