あなぶきが取り組むバイオエナジー事業 宮崎との関係?②

竹中和幸

こんにちは!あなぶきハウジングサービスバイオエナジー事業所の竹中です。

弊社が取り組むバイオエナジー事業では、産業廃棄物の焼酎廃液(粕)と規格外のサツマイモを活用し、新たな資源としてエタノール燃料(バイオエタノール)土壌改良剤(農業用資材)を製造しております。

これまで、私ども事業所に関連した焼酎、バイオエタノール、肥料(土壌改良剤を含む)等、これまで事業に関連した内容についてご紹介して参りました。

前回は、『宮崎県全体』の概要についてご紹介致しましたが、引き続きエリアごとに分けご紹介して参ります。

今回は、『県北エリア』にスポットを当て、詳しくご紹介致しますので、ご一読のうえ、興味や関心が高まって頂ければ幸いです。

 目次

1.概要

2.産業

3.郷土料理

4.観光

5.さいごに

 

1.概要

宮崎県は縦長の地形となっておりますが、その北側の県北エリアは、中核となる延岡市を中心に、北は大分県と西は熊本県との県境となっております。

この延岡市は、高度成長期迄は宮崎県第二の都市でありましたが、高度成長期の終焉(工場の縮小)と共に人口減少に転じ、現在は宮崎市、都城市に次ぐ第三の都市となっております。

また、西のエリアは高千穂町・五ヶ瀬町とった自然豊かな山間部であり、南部は日向(ひゅうが)市・都農町・川南町と海岸に沿った立地となっており、漁業と農業が盛んな地域です。

 

2.産業

県北エリアの産業と言ったら、漁業・農業・畜産・林業も盛んですが、最大の産業といえば日本を代表する化学メーカーである『旭化成』になるかと思います。

現在でも旭化成最大の生産拠点であり、本体の工場と関連会社の工場が多く点在しております。

この旭化成、現在では化学、繊維、住宅、建材、エレクトロニクス、医薬品、医療等の事業を行う日本の大手総合化学メーカーですが、戦前の日本窒素コンツェルンにおける「延岡工場・化学繊維部門・火薬部門」を担った「日本窒素化学工業」が、終戦直後に「旭化成」に商号変更することで発足したとのことから、延岡が発祥の地とされております。

また、日本窒素コンツェルンは、戦前の15大財閥の中の一つで、旭化成以外にも、積水化学工業、積水ハウス、センコー、マツダ、信越化学工業も同様のルーツとなるようです。

なお、この旭化成は、実業団スポーツとして古くから陸上部柔道がここ延岡市で活動しており、これまでの功績については、延岡市民のみならず県民の誇りです。

 

出展:「絶景スポット」(延岡観光協会)

3.郷土料理

九州全般に言えることかと思いますが、特に宮崎では全般的に『甘い味付け』が好まれております。これは、食材が早く傷みやすい温暖な気候が影響し、砂糖やみりんを使い保存性を高める工夫されてきたからとのことです。

今回は、県北エリアゆかりの郷土料理についてご紹介致します。

①チキン南蛮

宮崎の郷土料理として認知されてきた『チキン南蛮』ですが、発祥は県北の延岡市の料理店(ロンドン)の“賄い料理”で、当初は、チキン南蛮の代名詞とも言えるタルタルソースは掛かっておらず、現在でも延岡市内で提供されるチキン南蛮は、“鶏のむね肉に衣をつけて揚げて甘酢に浸けた鶏料理”として提供されております。

同店で働いていた二人の料理人によって、当初の製法を継承する『タルタルソース無しのチキン南蛮』と、アレンジした『タルタルソース有りのチキン南蛮』として現在に至っております。

また、本来の意味での“チキン南蛮”とは、ネギ、玉ねぎ、唐辛子が入った甘酢に浸した鶏料理となり、タルタルソースの有無は関係ありません。

なお、タルタルソース以外にも、鶏肉の種類として“ムネ肉”と“モモ肉”を選択することもできるお店も多いですの、今度食される際には、色々と食べ比べてはみては如何でしょうか?

 

出展:「うちの郷土料理」(農林水産省)

②メヒカリ唐揚げ

メヒカリは、延岡市沖合で漁獲される小魚で、目が大きく青く輝いて見えることから『メヒカリ』と呼ばれております。元々は漁師の食事や養殖用のエサとして扱われていましたが、“淡泊な白身とふんわりした食感を生かした唐揚げ”として、同市内の料理店で提供されたのが発祥です。

例年、解禁となる7~8月が最盛期となり、骨を気にせずまるごと美味しく食べられる唐揚げは、お酒の肴としてもお勧めです。

 

出展:「うちの郷土料理」(農林水産省)

4.観光

私の独断と偏見で、お勧めする場所(観光地)についてご紹介致します。

①高千穂峡

阿蘇火山活動の噴出した火砕流が五ヶ瀬川に沿って帯状に流れ出し、 急激に冷却されたことにより形成された峡谷で、平均80m(最高100m)の断崖が約7㎞に渡り続いております。中でも17mの高さから流れ落ちる『真名井の滝』は高千穂峡のシンボルであり、峡谷内に整備された遊歩道の散策や、ボート遊びが人気です。貸しボートは当日空いていれば借りれますが、週末や連休は事前予約で一杯ですので、インターネットでの事前予約をお勧めします

また、高千穂峡は自然の美しさと日本神話に深く関わる地であり、リフレッシュできるお勧めのスポットです。

 

出展:「高千穂の魅力」(高千穂観光観光協会)

②天岩戸神社

日本神話の「天岩戸開き」の舞台とされ、太陽神・天照大神(アマテラスオオミカミ)が隠れたとされる洞窟「天岩戸」を御神体としています。西本宮の拝殿裏にある「天岩戸遥拝所」から、その神聖な洞窟を拝むことができます。

また、照大御神 にまつわる信仰から、“開運や厄除け”、“再生・復活”といったご利益があるとされています。

宮崎最強のパワースポットの呼び声も高く、神聖な力を存分に感じることができるのではないでしょうか。

 

出展:「高千穂の魅力」(高千穂観光観光協会)

③あまてらす鉄道(旧高千穂鉄道跡)

旧国鉄時代に開業した高千穂線は、延岡から高千穂を五ヶ瀬川に沿って全長50㎞の路線です。その後、第三セクター方式により高千穂鉄道にて継続して営業されておりましたが、2005年の台風により壊滅的な被害を受け、2008年に全線廃線となりました。

“あまてらす鉄道”は、この旧高千穂鉄道の線路を活用して、高千穂駅~高千穂鉄橋までの往復約5キロメートルの区間を、グランドスーパーカート(小型のトロッコ電車)が運行しています。

鉄道橋としては日本一の高さを誇る高千穂鉄橋からの眺めはもちろんのこと、途中のトンネル内もライトアップされるなどの工夫が凝らされ、約30分間の線路旅が体験できます。

桜の季節、新緑の季節など、感じる風景が違うため、1年を通して楽しむことができます。

 

出展:「高千穂の魅力」(高千穂観光観光協会)

④五ヶ瀬ハイランドスキー場

熊本との県境に位置する五ヶ瀬町にある日本最南端の天然スキー場です。本場のスキー場とは規模の面で劣りますが、最上部の標高は1610mとなっており、見事な眺望が魅力で、早朝は雲海が見られることもあります。ここ最近では、夏場の災害(土砂崩れ等)により、途中の道路が寸断され営業を見合わせることもありましたが、2024年より営業を再開したとのことです。

 

出展:「観光情報」(ごかせ観光観光協会)

⑤リニアモーターカー実験線(場)跡

リニアモーターカーと言えば、山梨実験線(場)を思い浮かべる方も多いと思いますが、山梨で行われる前は、ここ宮崎で実験が行われていたのはご存じでしょうか?

1977年から1996年までの約19年間に渡り、日向市から南に隣接する都農町間の全線7㎞の高架線で、リニアモーターカーの実験が続いていました。実験当初は無人機による走行試験であり、1979年に時速517㎞の記録を達成、その後1995年には有人走行にて時速411 kmを達成しました。

しかし、全長7㎞と短く、トンネルも無く、曲線や勾配も殆ど無いことから、実用化に向けた実験条件を備えた山梨に、実験線(場)を移すことになったようです。

実験線の高架橋は現在も残っており、現在ではメガソーラー発電の場として再利用されております。

見方によっては廃墟となった建造物に見えますが、数十年後には、近代化遺産となっているかも・・・。

 

 

出展:「宮崎実験線の概要」(鉄道総合技研研究所)

5.さいごに

今回は、宮崎県の県北エリアについてご紹介致しました。

次回は、県庁所在地である宮崎市を中心とした県央エリアにスポットを当て、ご紹介させて頂く予定です。

引き続きご一読下さい!

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竹中和幸

あなぶきハウジングサービス  バイオエナジー事業所
竹中 和幸(たけなか かずゆき)

分譲マンションの管理担当(フロント)を経て、2023年より出身地である宮崎(日南市)にて、焼酎廃液(焼酎製造過程で排出される蒸留粕)の再生利用(資源の有効活用)に取り組んでおります。

保有資格:宅地建物取引士・管理業務主任者
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