防水工事ってなにするの？～はじめての大規模修繕工事

いつもありがとうございます。あなぶき建設工業の朝野です。
九州の福岡で大規模修繕工事の工事監理を行っています。
入社するときに、修繕工事のイメージが湧かず、どんな工事をしているんだろう。と感じていました。

ですので、もうすぐ大規模修繕工事が始まっちゃうけど、何を準備したらいいのかわからない！
大規模修繕工事って何のためにするの？大規模修繕工事までにする準備は？工事期間は？
工事の内容ってどんなことがあるの？などなど、、、、、
入社して1年目の目線で大規模修繕工事について記事にしていきたいと思います。

今回は、マンション大規模修繕工事の「防水工事」について記事にしたいと思います。

1. はじめに
2. マンション大規模修繕工事で防水工事をするところ
- 2.1. 既存防水層の撤去
- 2.2. 防水材の塗布
3. さいごに

はじめに

私が経験した大規模修繕工事ではありがたいことに、マンションに住まわれている方からは、
「塗装の色が変わって格好良くなったね！」や、
「キレイにしてくれてありがとう！」などお褒めお言葉やご感想の声を頂きます。

今回、記事にする防水工事とは、大規模修繕工事のなかでも、目に見えない箇所や、見えにくい箇所ですが、
大きな問題に繋がりやすい工事となります。
また、材料の性能が高いものが多いため、特に大きな費用がかかる内容となる工種です。
お住いになられている方からすると、漏水につながる内容であったり、バルコニー内や廊下で水たまりができてしまったり、目に見える部分と目に見えない部分で現れる工事なので、特に注意して施工を進めています。

防水と聞いてみなさんは何を思い浮かべますか？
私は、水を弾くようなことをするんでしょ？って思います。
そうです！水を弾いて、水分を適切なところに流して、漏水や排水をするための工事です！！
今回は、その「漏水や排水など」の問題に直接影響がある防水工事について詳しく説明していきます。

マンション大規模修繕工事で防水工事をするところ

マンションの大規模修繕工事で防水工事を実施するところといたしまして
マンションの主に外側の防水工事をすることが多く、
たとえば

・屋上防水箇所
・バルコニー内の床面
・排水用の溝

などが挙げられます。

マンションの新築時に施工していた防水の性能も10～20年の経年によって低下してきます。
その中でもやはり、屋上防水工事については、上に遮るものが無く、防水性能が低下していると
「漏水」に直結してしまうため、ほぼ全面に防水が施され、かなり費用が高額になることもあります。

防水工事には、いくつかの種類があります。
みなさまが何気なく見ているもので、赤い線の内側のこのような防水があります。

塗膜防水

上の写真の赤い線の内側は、塗膜防水と呼ばれる工法で、ウレタンゴムやゴムアスファルト系の液状の材料を
薄くのばして止水性能のある塗膜作り防水層を形成する工法です。

それでは、私が担当している現場の防水工事の状況をご紹介します。

既存防水層の撤去

こちらの建物の画像の箇所は既存防水層がアスファルト防水となっているため、
このように経年により劣化している防水層を撤去するところから始まります。

剥ぎ取りを行う際は、電動工具を使用するのでかなり大きな音が響きます。
現地で、職人さんとお話しようと思っても、聞き取りができないこともあります。

防水材の塗布

止水性のある塗膜防水材を塗布している状況です。
今回の工事では、ウレタン性の塗膜を塗布しています。

ウレタン防水では、ゴム状の塗膜を形成するため、地震などで建物が揺れたときに、防水層が破断しにくいといった特徴があります。
また、トップコートと呼ばれる材料を塗布することで、防水層へのダメージが少なくなり、より止水性能が長持ちします。

さいごに

マンションの大規模修繕工事が始まると大きな音が鳴ることが多く、
マンションにお住いになられている皆様は、「いったい何をしているの？」と思うこと、
わからないことが多々あるかと思います。
今回紹介した防水工事は、音が鳴る事もあったり、匂いがすることもあったり、
見えないところで作業したりが多い工事になります。

しかし、そういった工事であるからこそ、より高品質で、より長持ちするために、
また、お住まいになられているみなさまに「ご満足、ご納得」いただけるよう、
精一杯がんばっておりますので
これからも「あなぶき建設工業」をどうかよろしくお願いいたします。