皆さんこんにちは。株式会社ヨコイ、生産本部、製造課の金黒です。
ブログを通して暮らしに役立つ情報を発信、紹介していけたらと思っています。
今回はビスの種類と特徴について紹介します。DIYや家具の修繕などに役立つと思うのでぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
ビスといってもたくさんの種類があり、どれを使ったらいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。使用する場所、部材の長さや厚み、材質などによって使用するビスも変わってきます。正しく使用するためにチェックしてみてください。
ビスとは
ビスとネジの違い
ネジとは螺旋状の溝(ネジ山)があるものの総称です。ビスやボルト、ナットもネジの一種になります。
ネジには『雄ネジ』と『雌ネジ』があります。ビスやボルトの様に外側に螺旋状の溝(ネジ山)があるものを雄ネジ、ナットなどの様に内側に螺旋状の溝(ネジ山)があるものを雌ネジといいます。
ビスは螺旋状の溝(ネジ山)の切られ方によって固定方法や加工方法が変わるため、種類を理解する必要があります。(雌ネジを使用しないネジ山もある)
ビスと釘の違い
ビスと釘では固定の仕方や用途が異なります。釘は螺旋状の溝(ネジ山)がなく、金槌などで上から打付けて固定し、水平の力に強く、引き抜く力には弱いです。
一方ビスは回転させながら固定し、上下方向の動きに強く抵抗し、側面からの水平の力には弱いです。
ビスの種類
全ネジと半ネジ
全ネジはビス全体にネジが切ってあり、引抜力に優れているため、強度が必要な場所に適しています。
一方半ネジはビスの先端部分から半分程度までネジがきってあり、引寄力に優れているため木材同士を隙間なく締め付けることができます。
ネジ山
ドリルビス
先端がドリル状になっているため、部材に下穴がなくてもねじ込んで締結できます。(雌ネジ必要なし)
ヘックスビス
ドリルビスと同様に先端がドリル状になっているため、部材に下穴がなくてもねじ込んで締結できます。
頭部形が六角形になっているため、プラス形のビスと違い、上から強い力をかけなくても締め付けられ、ネジ山を壊しにくく、鉄鋼などに打ち込めます。(雌ネジ必要なし)
タッピングビス
下穴をあけタップを切ったりナット止めをしたりしなくていいようなネジ山になっており、下穴に直接ねじ込んで締結できます。(雌ネジ必要なし)
Aタッピング(1種)
ネジ山間隔が広く先端部が尖っているため、穴位置をとらえやすいです。(雌ネジ必要なし)
Bタッピング(2種)B0
1種に比べてネジ山間隔が狭く先端が尖っておらず、硬い部材や厚い部材(5mm以下)に適しています。
(雌ネジ必要なし)
Cタッピング(3種)C0
2種よりも間隔が狭くなっているため、2種より厚板に対応できます。(雌ネジ必要なし)
Bタッピング(2種)B1
B0の先端が1/4カットされたもので、先端は刃の役割があり、部材を削りながら締結していきます。
(雌ネジ必要なし)
Cタッピング(3種)C1
B1と同様にC0の先端を1/4カットしたもので、先端は刃の役割があり、部材を削りながら締結していきます。(雌ネジ必要なし)
コンクリートビス
ネジ山の高い山と低い山が交互になっており、コンクリートに締結することができます。(雌ネジ必要なし)
コースレッド
他のビスと違い、ネジ山と間隔が粗く、木材の繊維に食い込むため、木材同士を締結する力が強く、簡単に引き抜くことはできません。(雌ネジ必要なし)
頭部形
ナベ
お鍋をひっくり返したような形で、最も一般的なネジ頭の形状です。
トラス
ナベに比べて頭の高さが低く径も大きいため締結面積が広いです。
皿
お皿のような頭の形状で、部材の下穴に『ザグリ』加工をすることで、ビス頭が飛び出さないようにすることができます。
低頭
頭の高さが低く、取り付け後に突出部分が少なく、スペースが限られている場面に適しています。
また、皿加工ができない薄い部材などにも適しています。
極低頭
低頭よりもさらに頭の高さが低くなっており、スペースが限られている場面に適しています。
また、皿加工ができない薄い部材などにも適しています。
六角
頭の形が六角形になっており、六角レンチやスパナ、モンキーレンチなどを使用して締結でき、ネジ山も壊しにくいです。
フランジ付き
薄い円形のつばがくっついており、ワッシャーを組み込まなくても、部材との接触面積も広く、部材の陥没やゆるみを防ぐことができます。
いかがでしたか?
ビスにはたくさん種類がありますが、正しく使い分けることができれば役割を果たし、最終的な仕上がりがとてもよくなりますよ。
ぜひ参考にしてみてください。
今回の記事でDIYや家具の修繕をしている方々の、マンションライフがさらに楽しくなれればうれしいです。
今後も皆さまのお役に立てるような記事を発信できるよう頑張りたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
金黒 神那
金黒 神那(かねくろ かんな)
高知県出身 2018年入社
入社後はエクステリア事業部に所属しテラスやカーポートの製造をしていました。
現在は生産本部に改変し製造業務に携わっています。
ブログを通して皆様のお役に立てるような情報を発信できるよう頑張ります。
よろしくお願いします。
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