こんにちは、あなぶきクリーンサービスの福山です。
商業施設やホテルなどに行くと必ず目に付く誘導灯ですが、種類や機能に違いがある事をご存知でしょうか?
今回は誘導灯についてお話させ頂きます。
誘導灯の機能と種類
誘導灯は、火災の際建物内の人を屋外に避難させるため、避難口の位置や避難の方向を明示するものです。
原則として常時点灯により避難口、避難導線の認識づけを図っています。
誘導灯の種類は避難口誘導灯、通路誘導灯、客席誘導灯があります。
避難口誘導灯・・・避難口の上部かその近くに設置してあります。避難口の位置を明示する事が目的です。文字は白で背景は緑です。
通路誘導灯・・・室内の避難経路や階段などに設置してあります。避難する方向を明示する事が目的です。文字は緑で背景は白です。
客席誘導灯・・・映画館などの客席の通路に設置してあります。避難時に床面の明るさを確保する事が目的です。
通常は常用電源にて点灯し、停電時は非常電源で点灯します。
非常電源は20分点灯する非常電源が取り付けてあります。
有事の際は通路誘導灯に従って避難すると避難口誘導灯に辿り着くようになっています。
慌てずに誘導灯をしっかり確認して避難しましょう!
特殊な誘導灯
火災受信機と連動して点灯したり点滅したりする誘導灯もあります。
減光型誘導灯・・・通常は蛍光ランプの明るさの約20%程度で点灯しており、火災信号を受けると蛍光ランプが100%の明るさになります。
点滅型誘導灯・・・避難口の位置を気付きやすくするために、火災信号を受けると光源を点滅します。遠くからでも避難口が分かります。
誘導音装置付誘導灯・・・火災発生時の避難の際に誘導灯の位置をすぐに気付かせる事を目的としたもので、火災信号を受けると「避難口はこちらです。」と言う誘導音を繰り返し発生する装置です。
長時間定格誘導灯・・・超高層ビルや大型商業施設などの大規模な建物などは全ての人が避難完了するまで点灯し続けるように非常電源の点灯時間を60分にした誘導灯です。
より避難が容易となるような機能が追加された誘導灯となります。
誘導灯の点検方法
第2種消防点検資格者または第4類又は第7類の消防設備士のうち電気工事士又は電気主任技術者免状の交付を受けている者が点検できる設備となります。
・誘導灯の種類や誘導方向に誤りはないか?
・誘導灯の周囲に視認障害となるものはないか?
・非常電源に切り替わるか?
・光源に不点灯、ちらつきがないか?
・外形に変形や損傷等はないか?
以上の項目を確認しています。
古いものですとランプの寿命が20000時間と短いので経年劣化でのランプ不良や、非常電源(バッテリー)の経年劣化による容量低下による不良が多いです。
最新の誘導灯はランプ寿命は60000時間程度(約7年)ありますし、器具耐用年数は8~10年ですので古くなった誘導灯はお取替えをお勧め致します。
まとめ
買い物に行った時などに目に付く誘導灯ですがそれが避難口誘導灯なのか通路誘導灯なのかを考える事は少ないかと思います。
私もこの仕事をするまでは全く気にしていませんでした。
火災以外でも地震や何かしらのトラブルに巻き込まれた際にいち早く避難出来るように日頃から避難口や避難経路の確認は気に留めるようにしたいですね!
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