突然電球が切れてしまい、電球を買いに行ったが、種類が多くて何を買ったらいいのかわからなかったという経験はありませんか?
この記事では電球の種類がわからない時の確認方法や口金サイズサイズを測る方法と選び方のポイント、白熱電球・LED電球・電球型蛍光灯の違いと交換する際のコツご紹介します!
電球を購入するときの確認ポイント
ワット数
ワット数は消費電力を表す単位のことで「W」と表示されています。ワット数が多ければ明るく、消費電力も高くなります。電球を設置する箇所に指定のワット数が表記されているので、確認して容量を超えないように選ぶ必要があります。
指定容量を超えた電球を使用すると、電球が割れたり、火災が起こる原因となり危険です。
必ず指定容量以下の電球を使用しましょう。
※電球の明るさの単位は「全光束」と言われるルメーン(lm)値であらわされます。
消費電力が低くても明るさを出せるLEDが登場したことで広く使われるようになりました。LED電球の何ワット形相当という言い方は白熱電球のルメーン値の明るさを目安にしています。
口金
口金とは、電球の根本についているネジのような形状をした金属部分です。
口金にはいくつかのサイズがあり、「E〇」と表記されています。口金自体やガラス部分に書いてあるサイズを確認しましょう。
E26は、口金の直径が約26mm
E17は、口金の直径が約17mm
E11は、口金の直径が約11mm
サイズが近く、他の種類と間違えやすい大きさもあるため、家電量販店などに持ち込んで、販売スタッフに確認してもらうのもいいでしょう。
口金のサイズを書いていない場合の対処法
口金のサイズがわからない場合、自分ではかることも可能です。メジャーや定規を電球の上において直径を計測します。
また、「ノギス」を使用するとより正確に直径をはかることができるのでおすすめです。
もし間違ったサイズの電球を購入してしまった場合でも「口金変換アダプター」を購入することで電球を無駄にすることなく使用することができます。
ボルト数
ボルトとは「V」と表示され、電圧のことを表します。日本は地域によって「100V」か「110V」と決まっています。
白熱電球は、電圧の差の影響を受けやすいので、適切な電球を選ぶ必要があります。
表示された電圧で使用してください。
蛍光灯やLED電球は100V、110Vの電圧の差を受けない設計になっており、パッケージを見ても100V、110Vという表記の無いものが多いです。
その他の確認ポイント
調光機能が付いた器具に調光器対応でない電球を使用することはやめましょう
白熱球は全て調光機能に対応可能ですが、蛍光球・LED電球は、調光機能が対応可能なタイプと不可のタイプに分かれます。
調光機能が付いた器具に調光器対応でない電球を使用すると、極端な短寿命になったり、器具破損の原因になったりするので気を付けましょう。必ず調光器対応の電球をお選びください。
浴室などの照明をカバーで覆っている場合も要注意
浴室や洗面台によく使われるカバーで覆われたタイプのランプは熱がこもりやすいため、必ず密閉型器具対応の電球をお選びください。
ダウンライトをLED電球に交換する場合は、照明器具のマークを要確認
ダウンライトのある天井に断熱材が敷き詰めてある場合、一般的なLED電球を設置すると、熱の逃げ場がなく壊れやすくなります。
下記のような「SB」「SG」「SGⅠ」マークがある照明器具は断熱材施工器具です。
必ず断熱材施工器具対応の電球を選びましょう。
電球の種類がわからない時の確認方法
電球本体の刻印や印字を確認
安全のために電球を取り外す前は必ず電源をオフにして時間をおいてから触るようにしましょう。電球がしっかり冷めたら、左回しで取り外します。電球の台座(ソケット接続部分)や本体のガラス部分にメーカー名や型番、消費電力(ワット数)、電圧、口金のサイズなどが刻印または印字されています。小さく書かれている場合が多いので見えにくかったら懐中電灯や拡大鏡なども使って確認しましょう。
照明器具の仕様書やパッケージラベルを確認
照明器具を確認する方法もあります。照明器具には型番や仕様がラベルで本体に貼られていることが多いです。ソケット部分や本体裏、側面などに電圧や最大ワット数、適合する電球の種類などが記載されたラベルが貼っていたりしますので確認しましょう。
取扱説明書が手元にある場合はより詳細な情報が載っていると思いますので取扱説明書を確認してみましょう。
メーカーの公式サイトを活用
多くのメーカーサイトでは商品の取扱説明書のデータを提供しています。取扱説明書が手元にない場合、公式サイトの検索機能から該当の商品を見つけることができれば商品の情報を確認することができます。
電球の形状と色を目視で確認
電球にはさまざまな形状があり用途やデザインによって異なります。主な電球の種類と形状をご紹介しますので確認しましょう。
A型(一般電球型)
丸い形状の最も一般的な電球です。家庭用の天井照明でスクランプに使われることが多く、口金はE26またはE17の場合が多いです。
G型(グローブ型)
大きくて丸い形が特徴的で、インテリア性を重視した照明に使われることが多いです。一般的な電球より球体が大きいので、装飾的な見た目が特徴的です。
T型(管型)
細長い円柱型でダウンライトやスポットライト、看板証明などに使われることが多いです。
C型(シャンデリア型)
ろうそくの炎のようにとがった形状で、シャンデリアなどの装飾照明に使われます。細くてとがった形状が特徴的で口金はE12やE14の場合が多いです。
白熱電球・LED電球・電球型蛍光灯の違いと交換する際のコツ
一般的な白熱電球
一般的な発熱電球は電流がフィラメントを加熱し、発光する仕組みになっています。暖かみのあるやわらかい光を発光しますが、エネルギー効率が低く、その大部分が熱に変換されています。そのため光を作り出す効率が非常に悪く、寿命も約1000時間と短いのが特徴です。初期費用は安いですが、長期的なコストが高くなるため近年では使用が減少しつつあります。
新世代のLED電球
半導体を利用して電気を光に変換する仕組みになっています。白熱電球に比べてエネルギー効率が向上しており、白熱電球と比較して80%以上の省エネが可能です。LED電球の寿命は約40000~500000時間と言われており、約10年間使用できるといわれており、初期費用は高いですが結果としてランニングコストを大幅に下げることができます。また、色温度の選択肢も豊富なため様々なシーンに合わせて使用することができます。
電球型蛍光灯
ガスを使って発光し、その光を蛍光物質で可視光に変換しています。白熱電球比べてエネルギー効率は向上しており、60~75%の省エネが可能です。寿命は6000~15000時間と白熱電球より長く、初期費用もそれなりに高いですが、LEDよりは安価です。ただし、内部に微量の水銀を含むため、廃棄するときには注意が必要です。
白熱電球 | 蛍光灯 | LED | |
電気代(消費電力) | 高い(54W) | 安い(12W) | 非常に安い(7.3W) |
寿命 | 1000時間 | 6000~15000時間 | 500000時間 |
本体価格 | 100~200円 | 700~1,500円 | 1,000~3,000円 |
※商品により異なります。目安としてご覧ください。
交換時は安全に配慮
電球を交換するときは必ず電源を切って、感電や火災のリスクを避けるために電球が冷めてから作業を開始することが重要です。電球を交換する際はガラス部分ではなく口金部分を持つと滑りにくいのでおススメです。強く締めすぎないように注意して交換しましょう。
交換した後の古い電球は白熱電球やLED電球は一般ごみとして廃棄できますが、蛍光灯や一部のLED電球には水銀などの有害物質が含まれていたりしますので、地域のルールに従って適切に廃棄するようにしましょう。
まとめ
今回の記事では電球の交換・交換する際に役立つ情報をまとめました。電球を選ぶ際は、ワット数や口金サイズ、ボルト数や電球の種類などの基本的なスペックを確認することが大切です。電球本体の刻印やメーカーの公式サイトなどでも確認することができます。また、LED電球、白熱電球、電球型蛍光灯の違いを理解して、使用場所や目的にあった電球を選びましょう。

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