今すぐできるマンションの結露対策7選!原因や影響なども解説

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結露は、温度差の大きい窓際や湿気がこもりやすい場所に発生します。カビの原因にもなり、健康被害も懸念されることから迅速かつ適切な対応が必要です。

本記事では、即効性の高い結露対策だけでなく、結露対策が必要な場所やカビの対処方法、結露が発生しにくいマンション選びのポイントなどについても詳しく解説します。

即効く!マンションの結露対策7選

夏場や冬場など、室温の外気温の差が激しい時期や梅雨をはじめ湿度が高い時期は、結露に悩まされる方も少なくありません。まずは、結露対策として有効な方法を7つ紹介します。

すぐに拭き取る

結露が発生したら、できる限り早く拭きとることが大切です。放置すると、水分が窓枠や壁紙に染み込み、カビやダニの発生、木材の腐食といったトラブルに繋がります

とくに、冷え込みの強い朝や雨天の翌日は、窓ガラスに水滴が付きやすいため、起床後スグに拭き取る習慣をつけましょう。吸水性に優れたクロスや結露用ワイパーを常備しておくと、作業もスムーズです。こまめに窓ガラスをふき取ることで、快適かつ清潔な住環境を保てます。

新聞紙に吸い取らせる

新聞紙は、吸湿性や断熱性に優れているため、結露対策にも効果的です。新聞紙を窓に張り付けるだけで水分を吸い取るため、簡単に対策できます。見た目が気になる場合は、丸めた新聞紙をサッシに挟み込むだけでも対策可能です。

また、新聞紙に使用されるインク油は油汚れを落とせるため、窓ガラスの皮脂や手垢落としにも活用できます。窓掃除で定期的に利用することで、窓ガラスの透明感を維持できます。

こまめに換気する

冬は暖かい時期に比べて窓を開ける回数が減るため、室内に湿気がたまり、外気との温度差のある窓や壁に結露が発生しやすくなります。

そのため、こまめな換気が必要です。1日2~3回、5分~10分程度の換気を行うことで部屋の空気が流れるため湿度が下がり、結露の発生を抑えられます。

ただし、調理中・入浴後・加湿器の使用時・室内干し時では、湿度が一気にあがるため、普段よりも換気の時間を長くする必要があります。

短時間の換気で結露やカビ発生のリスクを減らせるため、天気の悪い日や寒い日でも室内の空気を意識して入れ替えましょう。

除湿器を使う

結露は室内の湿度が高く、外気との温度差が大きい時に発生します。室内の温度などによって結露発生につながる湿度は異なりますが、60~70%を超えるとカビが発生しやすい環境となるため、40~60%程度を維持する必要があります。

適正な湿度を簡単に保ちたい場合は、除湿器の活用がおすすめです。除湿器を使うと、空気中の余分な水分を効率よく取り除き、窓や壁の結露を未然に防げます。

とくに、冬の朝や室内干しの時、入浴後など湿度が急上昇する際は、換気により素早く湿度を調整できないため積極的に除湿器を使用しましょう。また、適正な湿度が維持できていると、カビやダニの発生を抑える効果も期待できます。

結露対策グッズを活用する

結露対策には、手軽に使える専用グッズの活用が効果的です。例えば、断熱シートを窓に貼ると、外気との温度差を緩和でき、結露の発生を抑制できます。

結露吸水テープや結露吸水パッドを窓に設置すると、水滴をしっかり吸収でき、カビ予防にも役立つでしょう。

また、結露取りワイパーを利用することで、窓ガラスに滴る水滴を簡単に除去でき、冬場の窓掃除が楽になります。結露対策グッズを上手に取り入れることで、効率よく結露の予防や掃除を行えます。

部屋にあった暖房器具を選ぶ

結露対策には、部屋に合った暖房器具を選ぶことが大切です。とくに、石油ストーブやガスファンヒーターは燃料時に水蒸気を発生させるため、結露が増える傾向にあります。一方、エアコンやオイルヒーター、パネルヒーターは電力で稼働するため、水蒸気をだすことがなく、室内の湿気を抑えられます。また、部屋全体を均一にあたためられるため、窓際との温度差を最小限にでき、結露の発生を防ぐことが可能です。

そのため、結露対策を優先する場合は、エアコンなどの非燃焼系の暖房器具がおすすめです。

家具のレイアウトを調整する

タンスや本棚などの大型家具を壁に密着させると空気の流れが悪くなり、湿気がこもりやすくなります。そのため、家具の配置を工夫することも結露対策に効果的です。

家具は壁から5cm~10cm程度離して配置し、背面にも空気が流れる空間を確保しましょう。あわせて換気を行うことで、湿気の滞留を防ぎ、より効果的な結露対策が期待できます。

マンションで結露が発生する原因とメカニズム

結露は、空気中の水蒸気が冷たい物体に触れ、表面の温度が下がり水滴として現れる現象です。たとえば、冬場の窓ガラスにできる水滴は、室内の暖かく湿った空気が冷えた窓に接触することで起こります。

水滴が生じるのは、空気中に含まれる水蒸気量(飽和水蒸気量)が温度によって変わるためです。温度が下がると飽和水蒸気量が減り、余った空気が水として現れます。

気密性の高い住宅では、湿気がこもりやすく結露が発生しやすくなります。放置するとカビやダニの原因にもなり、健康や建物にも悪影響を及ぼします。

鉄筋コンクリート造のマンションは結露が発生しやすい

鉄筋コンクリート造のマンションは、気密性や断熱性が高いため、外気の影響を受けにくく快適に感じられる一方で、結露が発生しやすくなります。

気密性の高い鉄筋コンクリート造の建物は湿気がこもりやすく、結露が発生しやすいためです。とくに、冬場は室内の暖かく湿った空気が逃げにくく、外気で冷やされた壁や窓に触れることで結露が発生する傾向にあります。

また、コンクリートの熱を伝えやすい性質も要因のひとつです。外壁面が冷えやすく、内部との温度差が大きくなることから、結露が発生しやすくなります。鉄筋コンクリート造のマンションに場合はこまめな換気や除湿、断熱材の補強など、結露対策を積極的に実施しましょう。

結露が起こりやすい場所

結露対策の効果を高めるためには、場所に応じた対応が大切です。以下では、結露が起こりやすい場合について解説します。

窓ガラス

窓ガラスは、室内の空気と外気が直接触れ合うため、大きな温度差が生まれます。そのため、特に結露しやすい場所として挙げられます。断熱シートをはる、または二重構造のガラスへ変更することで、結露発生を抑制しましょう。

水回り

水回りは湿気が多く、結露が起こりやすい場所のひとつです。浴室では湯気、キッチンでは調理による水蒸気などが壁や窓に付着しやすく、外気温との温度差から結露を発生させます。換気扇の活用やこまめな換気を行い、湿気を逃すようにしましょう。

クローゼットや押し入れのなか

クローゼットや押し入れのなかは、空気の流れが悪く湿気がこもりやすいため、結露が発生しやすい場所です。とくに、外壁に面した場所は温度差が大きく、結露発生のリスクが高まります。定期的に扉を開けて換気を行い、空気の流れをよくしましょう。

たんすや本棚の裏

たんすや本棚の裏は壁とのすき間が狭く、空気が滞留するため、結露が発生しやすくなります。そのため、たんすや本棚を設置する際は、壁から数センチ離し、風通しを良くすることが大切です。

ベッドや布団の周辺

たんすや本棚の裏は壁とのすき間が狭く、空気が滞留するため、結露が発生します。とくに、マットレスの下は湿気が発生しやすく、カビの原因にもなります。定期的な換気やすのこを敷いて通気性を確保することで、湿気を逃す効果が期待できます。

結露を放置すると健康リスクの懸念も

カビは、湿気が高い環境で活発に繁殖します。そのため、結露をそのままほうちするとカビが発生しやすくなり、健康に害を及ぼす可能性が高まります。

とくに、窓枠や壁の裏など目につきにくい場所で繁殖したカビは、気づかないうちに空気中に胞子を放出します。

カビの胞子を吸い込むとアレルギー症状や喘息、呼吸器系のトラブルを引き起こす原因となるため、影響を受けやすい小さな子どもや高齢者など免疫力が低い方がいる場合はとくに注意しましょう。

結露は見た目だけでなく健康面への悪影響も懸念されるため、早めの対策が大切です。

結露によるカビの対処方法

カビが発生した場合は中性洗剤で拭き取り、繁殖防止としてアルコール消毒を実施しましょう。それでも落ちない頑固なカビ汚れは、専用のカビ取り剤や漂白剤を使用することで除去が期待できます。

専用のカビ取り剤や漂白剤は、ドラッグストアやホームセンターで購入可能です。健康被害が出る前に、迅速に対応しましょう。

本格的な対策は業者に依頼しよう

二重窓や複層ガラス、外張り断熱など建物自体に対策を施すことで、より効果的な結露対策が期待できます。

とくに、経過とともに資産価値が下がる傾向にある分譲マンションでは、結露対策を十分に行うことで建物の劣化を防ぎ、資産価値の維持に役立つ可能性があります。

分譲マンションの場合、窓枠・窓ガラスは標準管理規約において共用部分と規定されており、建物への施工は専門的な知識や技術が必要です。そのため、本格的な対策はマンション管理運営の専門業者などへ依頼しましょう。

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二重窓や複層ガラス

結露対策としてとくに効果的なのが、二重窓と複層ガラスの導入です。室内外の温度差をやわらげ、ガラス面が冷えにくくなるため、結露の発生を大幅に抑えられます。

断熱性が高くなり、季節を問わず過ごしやすい室内環境が保てるほか、光熱費の節約も期待できます。また、通常の窓よりも窓の枚数が多いため、防音効果が高く、外の騒音を軽減できる点もメリットです。

外張り断熱

外張り断熱は建物全体を断念次材により包み込むもので、外気温の影響を受けにくくし、室内との温度差を抑えられます。そのため、壁内や窓周辺の結露発生を防ぐ効果が期待できるでしょう。

また、結露対策だけでなく、冷暖房効率の向上や光熱費の削減にもつながります。そのため、家の維持費を抑えたい場合にも有効です。

結露しにくいマンション選びのポイント

結露対策が不十分なマンションでは、各所で結露が発生しやすく、住民が個別に対応する必要があるため手間がかかります。

結露しにくい物件を選ぶには、まず建物の断熱性が重要です。外壁や窓の断熱性能が高いと室内外の温度差が抑えられ、結露を防ぎやすくなります。

二重窓や複層ガラス、外張り断熱などの仕様も有効です。また、24時間換気システムや換気口の有無といった換気設備の充実度、間取りの通気性も確認しましょう。

さらに、築年数が浅くメンテナンスの行き届いた物件は、断熱・換気機能が高く、結露リスクが低減されます。

まとめ

結露しにくい部屋を目指す際は、新聞紙や除湿器の活用だけでなく、こまめな換気や家具のレイアウト調整なども効果的です。

所有するマンションや現在お住いのマンションで結露が気になる場合は、放置せずはやめの対策を心がけましょう。個人での対処に限界を感じたらマンション管理運営の専門家に相談し、建物全体での改善策を検討するのも有効な手段です。

あなぶきハウジングサービスでは、マンション管理や設備管理、リフォームなど幅広い分野で事業を展開しています。中国・四国地方における増加戸数ランキングでは2021年から2年連続ベスト3に入っており、マンション管理の豊富な実績をもちます。

また、24時間365日体制で迅速に対応できる、自社運営のコールセンターを設置しています。万全のサポート体制と確かな専門性で、これからも安心・快適な暮らしを支えてまいります。マンション管理に関するお困りごとがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

 

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