はじめまして。あなぶき建設工業の朝野です。
九州の福岡で大規模修繕工事の工事監理を行っています。
入社するときに、修繕工事のイメージが湧かず、どんな工事をしているんだろう。と感じていました。
ですので、もうすぐ大規模修繕工事が始まっちゃうけど、何を準備したらいいのかわからない!
大規模修繕工事って何のためにするの?大規模修繕工事までにする準備は?工事期間は?
などなど、入社して2年目の目線で大規模修繕工事について記事にしていきたいと思います。
今回は、検査ではどんなところを確認しているの?といった内容となります。
あなぶき建設工業の大規模修繕工事の「検査」について記事にしたいと思います。
はじめに
マンション大規模修繕工事を進めていく中で、工事完了・お引渡しへ向けて様々な工事をしています。
あなぶき建設工業では、工事完了・お引渡しへ向けてポイントを抑えて検査を実施しております。
どんなところを注意して見ているのかをご紹介いたします。
足場組立検査
足場が組み立てられたときに、お住まいになられている方が安全な生活を送るための安全な対策や、作業員が安全に作業をすることができるを確認します。
こちらの画像では角の柱に養生材をとりつけたり、
こちらの画像では、開口部なので下を車両が通ります。そのため落下物に対する処置として、パネルを足場に設置したり、対策を実施していています。ただなんとなく見ていた頃は、全くわからなかったです。
このような養生を行うことで、安全な足場となっていきます。
マーキング検査
建物を打診調査して、地補修工事をするための工法や範囲などマーキングを実施するのですが、
それが適切になされているのかを検査します。
重要になってくるのがマーキングの漏れや範囲になってきます。
なぜかというと、
①マーキングの漏れ
現状でマーキングの漏れがある場合は軽微なものであっても見逃すと
次回のマンション大規模修繕工事まで10年~15年程度の期間が空いてしまうので
次回の工事までに、タイル剥落などにより大きな事故が起こる可能性もあります。
②マーキングの範囲
これは僕もわかっていなかったのですが、マーキングの範囲が想定より広い場合、契約時の予算を大幅に超えてしまい、発注者(依頼した管理組合様)への負担額が大きくなることがあります。
予算内で収めるために、工法の変更を打診したり、施工範囲を限定することで発注者への負担を減らせる場合があります。
また、想定より少ない場合は減額となり、発注者へお返しすることができ負担が減らすことができます。
このように事故が起きたりしないように、また、皆様へのご負担いただく金額を確定するためにもマーキング検査を行います。
マーキング検査では、
このような場所や、
このような場所を注意して確認しています。
下地完了検査
マーキングされた範囲や工法が適切に施工されているのかを確認していく検査です。
下地が適切に処置されていない場合は、表面上きれいになっていたとしても、実は下地が浮いていたりすることなどがあります。
それを見逃してしまうと、上から塗装をしたりして剥げ落ちてしまったり、防水をする場合には性能を十分に発揮できない状態になってしまったり
様々な不具合が発生してきます。
そのため、検査では大きな凹凸が無いか。浮きが無いか。などを確認しています。
補修した箇所のまわりで、補補修が必要になったりすることもあるので注意して確認します。
足場解体前検査
バルコニー内や外壁の工事が完了し足場が解体できるかどうかの検査になります。
仕上がりのラインの不揃いや、汚れ、ウレタン塗膜防水の厚みなど様々な項目の検査を行います。
建物の資産価値がなるべく下がらないように、確認検査を何度も何度も実施します。
この検査後に、各戸へ工事完了アンケートを実施します。
そして、それらを是正して足場解体となります。
今、私が担当している物件では、まさに今この検査が行われていて、社内検査を実施後には指摘事項が数百を超えていました。
私が、まだまだ甘いことを痛感しています。。。
今回の社内検査の指摘ですが、
たとえば防水と塗装の境界ラインが綺麗でなかったり、
小さなキズがあったり
配管の裏側が塗装できていなかったり
などなどたくさんの指摘がありました。
このような指摘箇所を補修、是正してお客様へのお引渡しとなります。
さいごに
今回はお住いになられている方にとって、目に見え見えないところのの検査や、
目につきにくい工事の検査、また皆様に目に見えてわかるところでの検査についてご紹介しました。
私個人としては、足場の解体前検査などは、まだまだ自分が甘いと感じたり、慣れている先輩方の凄さを感じました。
安全に工事するため、より高品質で、より長持ちするために、また、お住まいになられているみなさまに「ご満足、ご納得」いただけるよう、
精一杯がんばりますのでこれからも「あなぶき建設工業」をどうかよろしくお願いいたします。
朝野監
朝野 監 (あさの あきら)
2021年に新築マンション工事の現場管理業務を経て入社。
現在は主にマンション大規模修繕工事の管理業務をしております。
まだまだわからないことだらけで日々学び、日々成長中です。
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