こんにちは、あなぶきクリーンサービスです。
マンションや商業施設の入り口等にある連結送水管ってご存知ですか?
存在は知っていても何に使用するかを知ってる方は少ないかと思います。
今回は連結送水管についてお話したいと思います。
連結送水管って何?
連結送水管とは、消火活動上必要な施設の一つで、消防隊が消火活動を行う際に消火用の水を火災が発生した階まで送水するために、高層建築物、地下街等に設置される設備です。
消防隊の方々が建物の消火活動をする際に使用する設備になります。
7階以上の建築物や5階以上で延べ床面積が6,000㎡以上の建築物などが設置基準の対象となり連結送水管の設置が必要になってきます。
連結送水管の仕組み
連結送水管は「送水口」「配管」「放水口」「格納箱」で構成されています。
「送水口」・・・ポンプ車のホースを接続して各放水口に水を送ります。
「配管」・・・水を放水口に届ける経路です。
「放水口」・・・建物の各フロアに設置してあり消火時はホースを繋いで消火活動を行います。
「格納箱」・・・中に放水口が設置してあります。「放水口」の標識が付いてひと目で分かります。高層階になると「放水用器具格納箱」という標識が付いて中に消防用ホース・ノズルが設置されています。
通常は「乾式」と言って配管の中には何も入っていない状態です。
地上11階以上で高さが70mを越える建築物になってくると「湿式」と言って常に配管内に消火用の水が溜まっている状態になります。
湿式ですと屋上など配管の一番高い所に「補給水槽」が設置してあります。
湿式にする事によって配管の中に常に水が溜まっていますので高層階の上のフロアでもすぐに放水する事が可能となります。
どんな点検をしているの?
消防点検時には送水口や放水口、格納箱の外観に問題ないか?標識はちゃんと付いているか?バルブ類の動きは正常か?ホースやノズルに問題は無いか?屋上補給水槽には問題ないか?などを点検します。
他には送水口や放水口の周りに消火活動時に障害となる物は無いかなどを見ています。
きちんと点検を実施していますが、これだけでは配管に問題があるのかが分かりません。
配管は地中を通っていたりして目視にて点検出来ない箇所も多々あります。
なので、定期的に実際に配管に水圧をかけて配管等に問題が無いかを点検します。
連結送水管・消防ホースの耐圧試験
消防法第17条3の3の規定(消防用設備等の点検及び報告)に基づき、連結送水管及び消防ホースは耐圧試験を実施する事が義務付けられています。
連結送水管は設置から10年経過したら配管に所定の水圧をかけて漏水しない事を確認します。その後は3年毎に耐圧試験を実施する必要があります。
消防ホースは製造から10年経過したらホースに所定の水圧をかけて漏水しない事を確認します。こちらもその後は3年毎に耐圧試験を実施する必要があります。
いざと言う時に消防隊の方々が放水しようとして漏水により使用出来ないとならない為にも決められた期限内に耐圧試験を実施しております。
まとめ
いかがでしたか?消防隊の方々が使用する設備ですのであまり馴染みは無いかもしれませんが連結送水管が使えないとなると消火活動に時間が掛かり被害が拡大する恐れがあります。
私達も皆様の大事な財産・命を守れるように小さな不良も見逃さない様細心の注意を払って点検実施して参りますので点検の際はご協力御願い致します。
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