事故防止～安全対策をしよう～

皆さんこんにちは。株式会社ヨコイ、生産本部、製造課の金黒です。

今回は、製造課で取り組んでいる安全対策について、一部事例をもとにご紹介します。
労働災害は誰にでも起こりうることです。自分を守るためにも、他人事とせず、一人一人が安全への意識を持ち取り組む必要があります。少しでも参考にしていただければ幸いです。

1. 労働災害とは
2. KYTとは
3. ヒヤリハットとは
4. 取り組み
5. 最後に

労働災害とは

労働者の業務中に、作業に起因して起こった業務上の負傷や、業務上の疾病及び死亡のことを言います。
業務中の転落、挟まれ、交通事故、熱中症なども労働災害です。労働災害を防ぐには、KYTや安全対策、ヒヤリハット報告は欠かせません。

KYTとは

作業や職場に潜む危険な箇所や状態、行動を発見する感受性を高め、それらを解決していく能力を高める訓練で、危険（K）予知（Y）トレーニング（T）の頭文字を組み合わせたものです。
行動や危険ポイントに対し指差し呼称を行い、作業を安全に実行するといった方法があります。

ヒヤリハットとは

業務中に「ヒヤリ」としたり、「ハッ」としたりするような危険なことが起こったが、幸い事故や災害にならなかった事象のことを指します。危険なこととは怪我をすることだけでなく、情報の漏洩等も、深刻な事態につながります。これらを防ぐためにも、ヒヤリハット報告には重要な役割があります。

取り組み

実際に起こってしまった労働災害に対し、製造課で取り組んでいる安全対策、労働災害を事前に防ぐために取り組んでいる安全対策を一部紹介します。

ヒヤリハット報告

事故や災害につながりそうな状況になってしまった時に上司に報告するだけでなく、製造課の朝礼時に全体周知を行っています。はじめに述べた通り、労働災害は誰にでも起こりうることです。全体に周知することで、他の人が作業をする際に事前に災害を防ぐポイントになります。

注意喚起表示

現状取り除くことが難しい危険個所や危険作業等に対し、注意喚起の表示を作成し作業場に貼り付けをしています。作業前に確認することができ、労働災害を事前に防ぐことができます。
例）
・天井クレーン作業

この注意喚起表示では、天井クレーン作業での危険行為、作業を行うにあたっての確認ポイントを呼びかけています。

・グラインダー作業

この注意喚起表示では、軍手やゴム手袋は火花が散ると焼けてしまう恐れがあるため使用禁止にし、革手袋や保護メガネ等を着用し作業するよう呼びかけています。
・ボール盤作業

この注意喚起表示では、手が回転するキリに巻き込まれる危険性があるため、手袋着用を禁止し、キリから100㎜以内に手を入れないこと、保護メガネを着用することを呼びかけています。

転倒防止

工場内には長い材料が立てかけられています。ぶつかったり地震等が起こったりすると倒れてくる可能性があり、とても危険な状態でした。
そこで、材料が倒れてくる心配がないように、転倒防止バーを取り付けました。

万が一材料が倒れてきてもバーで防止することができます。また、バーのかけ忘れがないように、確認の表示をそれぞれに貼り付けました。

クレーン作業中の荷振れ止め

クレーン作業中、吊り荷を降ろす際に、吊り荷とリン木の間に指が挟まれるという事故が起きました。リン木の位置がずれていたため、クレーン操作者とは別の人が吊り荷の下に手を入れ、リン木の位置を調整していたところ、それに気づかず積み荷を降ろし挟まれてしまいました。
クレーン作業を複数人で作業を行う際は、周りへの声掛けが必要ですが、工場内では他の大きな物音等もあり聞こえにくくなってしまいます。また吊り荷に触れたり、吊り荷の下に体を入れたりしてはいけません。
そこで、【さわらん棒】を参考にし、吊り荷に触れずに荷物を安定させる、吊り荷の下に手を入れなくてもリン木を動かすことができる荷振れ止めを試作しました。

出典：さわらん棒｜玉掛け安全対策！ノータッチ伸縮手鉤兼子産業

試作した荷振れ止めを使用し、鉄骨の荷振れ止め、リン木敷き、吊りチェーンを寄せる作業をしてみたところ、問題なく使用することができました。
今後は商品の購入をし、同じ事故が起こらない環境にしていく必要があります。

最後に

いかがでしたか？皆さんも身近に危険作業や箇所はありませんか？職場だけでなく、ご自宅でも今一度確認してみてください。整理整頓をするだけでも、怪我のリスクが下がり家事等の効率もアップします。事故が起きてしまう前に見直しをし、安全対策を行いましょう。
ルールは守らなくては意味がありません。「これぐらい大丈夫」その一瞬の油断が命に係わる重大事故になるかもしれません。確認に「やり過ぎ」はありません。自分を守るためにも、常に安全への意識を持ち行動するよう心がけましょう。

今回の記事で皆様の未来が更に明るくなれば嬉しいです。今後も皆様のお役に立てるような記事を発信できるよう頑張りたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。