こんにちは!あなぶきハウジングサービスバイオエナジー事業課の二渡です。
今回は、私たちが取り組んでいるバイオエナジー事業について、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)「TEAM EXPOパビリオン」にてブース展示参加を行ったことについて、ご紹介させていただきます。
参加テーマ:「焼酎から生まれるニューエナジーもっとわくわく」
~大阪・関西万博で広がる資源循環の未来~
参加期間:2025年9月8日(月)~9月14日(日)
大阪・関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。
その中で私たちが参加した内容は、宮崎発の「焼酎から生まれるニューエナジーもっとわくわく」という「共創チャレンジ」プロジェクトです。
焼酎製造時に発生する焼酎廃液(産業廃棄物)や食品残渣を再資源化し、バイオエタノールや土壌改良剤を生み出すこの取り組みは、持続可能な社会の実現に向けた大きな一歩です。
プロジェクトの概要
焼酎つくりが盛んな宮崎県では、焼酎製造において、焼酎廃液という産業廃棄物が発生しています。
焼酎廃液は環境破壊に繋がるとして、海洋投棄や畑地還元などできず、法律により陸上処理が義務化されています。
これにより、焼酎製造会社は、処理コストや環境負荷の課題を抱えていました。
この課題を解決するため、2017年から、あなぶきハウジングサービスは産学連携で、焼酎廃液や食品残渣を活用したエネルギーと資源を生み出す仕組みを研究、開発し2021年宮崎県日南市で産業廃棄物中間処理施設「焼酎バイオエナジー日南工場」を開設しました。
この取り組みで生まれるもの
私たちは、焼酎廃液という廃棄物を再資源化し活用することで、地球にやさしい、資源循環型社会の実現に向け取り組んでいます。
- バイオエタノール:再生可能エネルギーとして日南工場のボイラー燃料として利用されています。
- 日南バイオリソイル:有機質の土壌改良剤として農業に還元、南九州の農業法人の他、Amazonにて一般販売されています。
※日南バイオリソイルは、有機農業にも使用できる「有機JAS資材リスト」に登 録され、宮崎県より廃棄物をリサイクルされた製品として「みやざきリサイク ル製品」に認定されている。プロの農家さんから園芸初心者まで簡単に誰でも 土つくりが出来る製品です。
【大阪・関西万博での展示 】TEAM EXPOパビリオンに参加
大阪・夢洲で開催された「2025年日本国際博覧会」において、「TEAM EXPOパビリオン」に展示参加 。
2025年9月8日から9月14日の1週間、「焼酎から生まれるニューエナジーもっとわくわく」というテーマで展示。
来場者へ、パネルや実物模型などの展示物や動画、スタッフの説明などを通して、廃棄物からエネルギーを生み出すプロセスや、資源循環型社会の未来像をご提案し、土壌改良剤「日南バイオリソイル」のサンプル配布も行いました。
展示期間中は、国内外から5,000名以上の方が来場され、多くの共感と、応援のお言葉をいただき、大変盛況でした。
共創チャレンジとしての意義
この取り組みは、焼酎製造業が盛んな、九州独自の地域課題の解決だけでなく、世界中の蒸留酒を製造している地域に応用可能な技術として注目され、これまで日南工場には、国内外から多くの企業や大学をはじめとする研究機関や自治体、海外からも多数工場見学にご来場いただいております。
受賞歴と信頼性
私たちの焼酎バイオエナジー事業は、一般財団法人新エネルギー財団が主催する「令和5年度新エネ大賞」において「新エネルギー財団会長賞」(地域共生部門)を受賞。地域共生型の先進モデルとして高く評価されています。
まとめ~未来への展望~
九州から全国、そして世界へ
蒸留酒製造時の廃棄物を減容化・再資源化する技術を普及させ、 SDGs目標7(エネルギーをみんなに、そしてクリーンに)と9(産業と技術革新の基盤をつくろう)に貢献しています。
私たちのバイオエナジー事業は、大阪・関西万博以外にも、毎年8月に開催される「おかやまSDGsフェア」や宮崎県で毎年11月に開催される「みやざきテクノフェア」、2025年10月18日から開催される、宮崎県総合博物館特別展「焼酎のすゝめ」、2025年10月30日から31日に開催される「おおた研究・開発フェア」など多くのイベントに参加し私たちの取り組みを皆様へご紹介させていただいております。

焼酎バイオエナジー事業

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