物件資料やインターネットだけでは伝わらない、賃貸物件の内見で見ておきたいポイント

岡田美沙

こんにちは。

今日では、インターネットの物件検索サイトも充実していて、実際に下見に行かなくても室内の雰囲気をつかめるようになりました。

VR眼鏡を使うと、本当に室内にいるような体験もできたりします。

しかし、実際に下見をせずにインターネット上の情報だけで物件選定してしまうと、思わぬ落とし穴があるんです!

今回は、下見をする際に是非活用頂きたい、間取り図面だけでは伝わらないチェックポイントをお伝えします。

窓を開けたら…

インターネット上では、おそらくバルコニーからの景色なんかは写真掲載がありますが、各お部屋の窓からの景色を全部掲載していることはほとんどありません。

窓を開けると、もしくは玄関を開けるとお墓が目の前いっぱいに!なんてことはよくあります。なので、現地を見る際は是非すべての窓を開けてみて下さい!

 

墓地

先ほど例に挙げましたが、神社仏閣の多い地域だと街中でも目にします。

心霊話が苦手な方は、できれば避けたいところですよね。

ただ、背の高い建物が立つ心配が少ない閑静な場所であることが多い、などお墓の近くに住むメリットもあります。

管理状況によってはお供え物に動物が近寄りやすいこともあるので、入居を検討する場合は、墓地の管理状況にも注目してみて下さいね。

 

お隣さんと目があってしまう

住宅街に立地していると、隣のバルコニー同士が向かい合っている、もしくは角部屋の窓からお隣の室内まで見えてしまう…なんてことがあります。

間取り図面上でもアピールされる角部屋も、これでは窓も開けられず台無しです!

また、窓を開けていると、同じ物件の隣人以上に隣の物件から生活音が聞こえることも。

私も角部屋で出窓のある物件に住んでいましたが、お隣さんの窓と間が50cmほどだったため、隣の物件に住んでいる夫婦の痴話喧嘩に悩まされた経験があります。。

 

日当たり

一般的には南向き・南東向きバルコニーは日当たりがよく、人気な間取りとされています。

しかし、周りの物件が自分の部屋より背が高ければ、南向きだろう北向きだろうが、日当たりには関係ありません。。

バルコニー前の建物が日にかからないか、現地確認の際は、周りの建物の階数も数えておきましょう。

 

空き巣に好まれる要素

1Fは空き巣に入られそうだから候補から外しておきます。。なんて人が多いですが、1Fじゃなくとも危険は潜んでいます。

実は低層階の次に上層階が被害率は高いんですよ。そして、被害の多くは窓からの侵入です!

・バルコニーや窓の近くによじ登れるものは無いか

・機械式駐車場や隣のマンション・ビルの共用部が接近していないか

・共用部のセキュリティは甘くないか

1Fでも防犯意識の高いマンションは、大家さんが防犯シャッターを取り付けているところもあります。

内見の際にしっかり確認しておきましょう。

 

物件周りの環境はどうか

室内を重視するのももっともです。しかし、住んでから実感する物件周りの住環境は下見をしてみないと分かりません。

内見は車で移動することが多いので、ためらわれるかもしれませんが、気になる物件は次に急ぐ不動産屋さんを引き止めてでも、是非歩いてみてください。

 

物件資料上の徒歩圏内、本当に徒歩圏内か?

不動産の物件資料上の徒歩1分は一般的には80mとされています。

しかし、少しでも素敵な物件に見せられるように、少し早歩き…むしろ小走りくらいでないとたどり着かないくらいの必要時間を記載しているのを見かけることがあります。

歩くスピードも人それぞれなので、実際に自分の足で体感することも大事ですね。

 

また、こんな施設が近くにあると、住んだ後もその物件の利便性を実感すると思うので、現地を見るときに最寄はどこか確認しておきましょう。

・コンビニ

・駅、バス停

・スーパー

・銀行

・公園

・クリーニング、ランドリー

学校・病院・消防署

お子様のいるファミリーのお客様にとっては、学校や病院が近いことはメリットですよね。

しかし、お休みの日にゆっくりしたいとき、部活動の掛け声や楽器の音チャイムや校内放送が室内まで聞こえてくるとストレスを感じてしまう人もいるのではないでしょうか。

また、時間によっては、通学路によって車両通行に制限がある場合もある為、通勤ルートは要チェックです。

そして、救急病棟がある病院、消防署は夜中にサイレン音が聞こえてくるこも覚悟しておかなければいけません。

 

通勤・通学ルート

上でも記載しましたが、日々で使うルートは現地を確認することをお勧めします。

・用水路:柵の無い用水路は子供の通学路としては危ないですね。私も自転車で落ち込んだことがあります。。

・街灯の多さ:内見はお昼間に行うので確認が漏れてしまいがちですが、特に女性やお子様がいらっしゃるご家庭なら重要なポイントです。

・坂:自転車で毎日坂を上り下りするのは大変ですよね…また、車で移動が多い場合はスリップの危険もあります。

・ラッシュ時の渋滞:内見の時間がちょうどラッシュ時に当たれば様子が分かりますが、そうでない場合は不動産屋さんに聞いてみましょう。

まとめ

このほか、物件の共用部の管理状況も重要なチェックポイントです。

バックナンバーで共用部のポイントも紹介しているので、是非みてみてください。

賃貸のお部屋探しで内覧をするときの5つポイント(共用部編)

 

インターネットの情報も活用して、物件の情報をしっかり集めることももちろん大事なことです。

しかし、インターネットや物件資料でアピールされているのは、その物件の良い情報に偏ってしまいますよね。

新生活、住む前と住みだした後に負のギャップが生じないよう、実際に自分の目で確かめて室外の状況も押さえておきましょう。

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岡田美沙

あなぶきハウジングサービス 部屋ナビグループ博多駅前店
岡田 美沙(おかだ みさ)
【自己紹介】
あなぶきハウジングサービスに入社し7年目になります。
入社以来、福岡と松山で賃貸業務に携わってきました。賃貸でお部屋を探される方・貸したい方の仲介や、室内のリフォーム・修繕手配を行っています。
今は福岡でおいしい物をたらふく食べて、日々心身共に成長中!
お部屋探しのポイントや賃貸経営はもちろん、町のエリア情報でも何でもお答えします。
保有資格:管理業務主任者、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士
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