賃貸募集図面・間取り図面(物件資料)の見方

生山 亨

あなぶきハウジングサービスの生山です。
今回は賃貸の募集図面・間取り図面(物件資料)の見方をご説明します。募集図面(間取り図面)というのは部屋探しをするときに不動産会社からもらう資料のことです。不動産屋さんの前を通ると窓に張ってあったりするアレです。現在はインターネットで比較的多くの情報を得られるようになりましたが、募集図面にしか載っていない情報もありますので、どんな情報が書いてあるのか、どこを見るべきかを知っておきましょう。

物件資料の見方

 

 

募集図面・間取り図面(物件資料)とは

不動産会社によってフォームや書式、書いてある内容が若干異なりますが、大体こんなイメージのものです。今回はこのサンプルをもとに説明しますね。

物件資料サンプル

 

物件概要

サンプルでは①のところの項目です。以下のようなことが記載されています。

・物件名…マンション(アパート)の名前
・所在地…住所
・構造…鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)/鉄筋コンクリート造(RC)/鉄骨造(S)/木造(W)など。
一概には言えませんが、遮音性が優れているのは、鉄筋コンクリート造→鉄骨造→木造の順番です。隣や上下階の音にこだわる方はチェックしておきたいですね。
・築年月…マンション(アパート)が竣工した年月。(いつできたかということ)
ここで耐震基準を知ることができます。1981年 (昭和56年)6月1日以降に建築確認を受けた建物は新耐震基準が適用されています。ただ建築確認を受けた日と竣工日は違いますので、微妙な場合は不動産会社に確認しましょう。
・間取り…1Kとか2LDKとか間取りが書かれています。
間取りについて詳しくなりたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
→意外と知らない!?不動産の間取り
・専有面積…お部屋の広さです。㎡で記載されています。(目安としては1坪=3.3㎡=畳2帖、ですので畳1帖が約1.65㎡ですね。)

 

交通機関

サンプルでは②のところです。最寄駅に関することが記載されています。サンプルのように「池袋駅徒歩5分」と書かれていることが多く、徒歩1分=80mで計算されています。(徒歩5分なら400mということです。)募集図面には書かれていなくても複数の駅が使える場合もありますので、あまり知らない土地の場合は地図や地図アプリなどで調べてみましょう。

設備

サンプルでは③のところです。共用施設のことやお部屋の中の設備のことが書かれています。ここには細かく書かれていないこともありますので、実際に下見に行ったときに確認しましょう。(3LDKの募集図面に「エアコン」と書いてあっても1基だけ付いているのか、全てのお部屋に付いているのか分かりませんよね…)

賃貸条件

サンプルでは④のところです。家賃や共益費、契約金(敷金や礼金に関すること)のことが書かれています。
契約金については以下の記事で詳しく説明していますので参考にしてください。
賃貸で部屋を借りる時の初期費用~超入門編~

キャッチコピー

サンプルでは⑤のところです。その物件のアピールポイント等が書かれています。なお、法律(宅建業法)で不動産の誇大広告(利点を強調しすぎている広告)は禁止されていますので参考までに知っておいてください。具体的には「一等地の優良物件!」「格安特選物件!」といったものです。

写真

サンプルでは⑥のところです。建物の外観写真や室内写真などが載っていたりします。今はインターネットの方がより多くの写真が載っていたりしますので、あわせて確認してみましょう。

間取り図

サンプルでは⑦のところです。物件の間取り図が載っています。下見に行ったときに気に入った物件があれば家具・家電が入るかどうか寸法を測って募集図面にメモしておくとよいと思います。(気に入った物件があればカーテンのサイズなども測っておくと良いですよ!)

不動産会社の情報

サンプルでは⑧のところです。不動産会社の名称・住所・免許番号等が記載されています。免許は国土交通省の免許と知事免許があります。2つ以上の都道府県にお店がある場合は国土交通大臣免許、1つの都道府県にしかない場合には知事免許になっています。
国土交通大臣(2)第*****号の(2)というのは更新番号です。免許は5年毎に更新されますので、この番号で新しい会社か古い会社かを知ることができます。
取引態様には「媒介(仲介)」「貸主」「代理」があります。

まとめ

募集図面には専門用語も多く不動産会社によってフォーマットも違いますので見づらいな、と感じる方も多いと思います。ただ今回ご説明させていただいた項目は最低限押さえて、分からないこと、気になることは必ず不動産会社に確認するようにしましょう。

The following two tabs change content below.

生山 亨

あなぶきハウジングサービス :生山 亨(いくやま こう)
分譲マンションの管理担当(フロント)を経て賃貸仲介・賃貸管理・売買仲介・総務業務を経験。長年やってきた賃貸業務、中でも特に空室の改善、対策は得意分野です。現在は、あなぶきスペースシェアにおいて宿泊事業・マンスリー事業を行っています。

保有資格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士・管理業務主任者
  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

ブログの読者になる

ブログの読者になると新着記事の通知を
メールで受け取ることができます。
読者登録はコチラ

最近書いた記事

関連の記事

  • facebook
  • feedly
  • rss
backtotop