分譲マンションにおけるゴミ問題|ゴミを分別しない居住者への対策

岡田洋二

こんにちは。マンション管理員の指導員の岡田です。

今回はマンション管理員の業務上での悩みについてご紹介します。

テーマは『分譲マンションでのゴミ問題』です。

 

ゴミ問題の内容

ほとんどのマンション管理員は業務の中で『ゴミについての悩み』を持っています。

入社後の研修で新人の管理員さんからもっとも相談されるのも『ゴミ問題』です。

一言でゴミ問題といっても色々とあります。

「ゴミが分別されていない」、「粗大ゴミの不法投棄」、「ゴミ置き場のにおい・虫対策」、、、

と管理員は色々とゴミで悩まされています。

今回はその中の1つ、ゴミを分別しない住民への対策について紹介します。

 

ゴミを分別しない住民への対策

最近はエコの観点から、ゴミを細かく分別して回収する自治体が増えてきました。

燃えるゴミも紙とプラスチックに分別、
資源ゴミも瓶と缶、ペットボトルに発泡スチロール
など、細分化される一方です。

ゴミの分別が行われていないと、ゴミ収集をしてもらえないケースがあります。

管理員はあやしいゴミ袋は一つ一つ開封して分別をします。
このため、本来清掃にあてる時間が削られるケースがあります。それではマンション館内が綺麗に保たれません。

中には可燃ごみの中に割れたガラスや口のあいた缶詰などで手に怪我をしてしまう管理員もいます。
DSCN3329
不審な袋の中身を確認すると…

DSCN3315
分別されていないゴミ・可燃ごみとして搬出されていました。

 

入居者様の中には

「管理員が人のゴミを勝手に開けて中身を見ている」

「プライバシーの侵害ではないか」

と言ってくる方もいますが、ゴミは基本的に「所有権を放棄したもの」ですので、ゴミの中を見てはいけない根拠はありません。

それでもやはりいい気分はしないものですので、研修会では入居者様の目に付きにくい場所で行うようにと指導しています。

管理員の中には分別していない居住者を割り出して自分で直接注意をして居住者とトラブルに発展し、管理員をやめてしまったケースもありました。

対策としては、
・ゴミ置き場および掲示板へのゴミ出しマナーの注意文の掲示
・清掃局が発行しているゴミの分別方法の掲示
などがあります。

最近では日本語以外の掲示を用意している自治体も多くなっています。

他には分別されていないゴミ写真を撮影し入居者にお知らせをしたり、防犯カメラで搬出者を確定させ搬出した方へ直接注意をする管理組合様もありました。
そこまですると住みにくいマンションになってしまいますので、管理員が分別をしてゴミは必ず回収してもらいます。
何人もの管理員に話を聞きましたが、これが一番という解決方法は無いようです。

管理員いわくコツコツと分別を続けているとその様子を見ているのか、だんだんとマナー違反は減ってくるようです。
それと私が見て回った感じでは、ゴミ置き場がきれいに整理整頓されているマンションの方が格段にマナー違反が少ないのも事実です。

DSCN3341
整理整頓されているゴミ置き場。ちなみに掲示物関係は手書きNGにしています。

DSCN3340
ゴミ置き場は常にきれいにしておきましょう。衛生面からも大切ですが、ゴミがゴミを誘うことを予防するためです。

私は物件巡回ではゴミ置き場と管理員室の清掃状況を特に注意して見ています。
この2カ所が綺麗に整理整頓されている管理員は館内の清掃もきちんとされているからです。

まとめ

私たちは管理員のプロとしての知識と技術を磨き安心・安全・快適な住生活を提案し続けます。

 

あわせてこちらもご参照ください!

分譲マンションのゴミ問題~粗大ゴミの不法投棄

 

 

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岡田洋二

あなぶきハウジングサービス 東京北支店:岡田 洋二(おかだ ようじ)
分譲マンションは管理員さんで決まる!ライフサポート課では管理員(ライフサポーター)の採用・指導・研修を行っています。清掃は“心”をモットーに、ライフサポート課6名で力を合わせ、ライフサポーターのスキル向上を目指しておりますので、宜しくお願い致します。これからマンション管理員の清掃や指導・研修などの現場に関する情報を発信していきます。
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