分譲マンションの宅配ボックス更新を検討する|トラブル事例と更新の際の注意点

三原 章

こんにちは。三原です。今回は宅配ボックスのトラブル事例と更新する際の注意点をご紹介します。

※2016年7月30日に公開した記事を一部修正して、2017年2月25日に再度公開しています。

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目次

  • 宅配ボックスのトラブル事例
  • 宅配ボックス更新の際の注意点等
  • まとめ

宅配ボックスのトラブル事例

同じボックスがいつも埋まっている

偶然同じ番号のボックスが連続して使用されている可能性もあり得ますが、日常的に家族間の荷物の受け渡しで利用(お子さんのおやつが入ってるなど)している場合もあり、よく発生する事例と言えます。対応策としては使用細則に「1週間連続で同じボックスが使用中となっている場合は管理組合役員・管理会社・管理員立ち会いのもとボックス内を確認できる」と規定することをお勧めします。そもそもこのようなトラブルは大抵の場合において、ご自身の行為がどれほど他の方を不快な気持ちにしているかを認識していないというのが大半です。管理組合によっては定例理事会の際に、毎回宅配ボックスの利用状況を確認しています。全てを管理会社まかせにするのではなく、管理組合が主体となって管理することがマナー向上の第一歩です。
まれな例として特定の方へ管理費を少し上乗せすることを条件に専用のボックスを割り振りすることでトラブルが解決されたということもあるようです。

子供たちの遊び場所になってしまっている

小学生以下のお子さんが多いマンションで発生する可能性が高いトラブルです。対応策としては事情を説明した文書を作成・配付し各家庭内でも指導いただくように周知したうえ、「ここはこどものあそぶばしょではありません。いたずらはやめましょう。」といったお子さんにも理解できるような注意文を宅配ボックス付近に掲示するといった方法があります。
また東京消防庁によると、お子さんたちがかくれんぼ等をしていて宅配ボックス内に実際に閉じ込められる事故も発生しています。いずれも大事には至っていないようですが、宅配ボックスは人目につきにくい場所に設置されている場合もあり長時間見つからずに放置される恐れがあります。特に気温が上昇する夏においては熱中症等になってしまうことも考えられます。日頃からお子さんたちに事故の危険性を教えるとともに、宅配ボックスで遊ばないよう注意しておくことが重要です。

宅配ボックス更新の際の注意点等

事前の周知

更新日当日に荷物が入ったままということがあります。そのようなことがないよう事前に管理会社等に依頼し、更新日が記載されたお知らせを各戸配付するとともに、エレベーター内や掲示板への掲示等、事前周知を徹底することが重要です。

磁気カード・取扱説明書について

宅配ボックスを更新するとなれば、新たな磁気カードや取扱説明書を配付することとなります。その方法については集合郵便ポストに投函するのが一般的だと思いますが、それよりも一旦管理室等に一括保管し、本人のご署名・ご捺印と引き換えに手渡しするのが理想的です。また賃借人の方に対しては直接渡すのではなく、郵便書留等でオーナーである外部所有者本人に郵送することをお勧めします。

操作説明会の開催

更新後に皆様のコミュニケーションを深める場としてメーカーによる住民向け操作説明会を開催することも良いのではないかと思います。

まとめ

利用される方のマナーの問題ではありますが、宅配ボックスの購入費用(リース費用)も皆様が納めている管理費等の中から支払っているので公平に利用できるようにしなければなりません。マナー向上を目指し日々の啓蒙活動を継続的に行っていくことが重要です。
また更新の際には機種選定はもちろんのこと、保守点検契約をするかどうかも議論が必要です。
あれば便利な宅配ボックス、今後もどんどん高性能化していく宅配ボックスですが、決して安い買い物ではありません。皆様でも宅配ボックスの更新等を検討してみてください。

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三原 章

あなぶきハウジングサービス 東京南支店:三原 章(みはら あきら)
はじめまして!三原章と申します。入社以来10年以上、管理フロントとして業務に従事しております。長年フロント業務に従事してきた経験に基づくお役立ち情報や事例などを配信していきたいと思っています。宜しくお願いいたします。
保有資格:管理業務主任者・宅地建物取引士・マンション管理士
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