LED電球でマンション共用部の電気代を削減する方法

松井 久弥

穴吹ハウジングサービスの松井です。

今回はマンション管理費の支出削減を考えるシリーズの第二弾として、「LEDを使用してマンション共用部の電気料金を削減する」方法をご紹介します。

LED照明はすっかり定着してきましたが、実際にマンションに導入する際には、注意しておきたいポイントがいくつかあります。

※こちらの記事は2016年4月に公開されたものを加筆・修正しております。

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目次

  • マンション共用部の電気料金について
  • LED導入のメリット
  • 導入までの流れ
  • 削減予測例
  • 注意事項

 

マンション共用部の電気料金について

一般的に、マンション共用部の電気料金には、大きく電灯と動力の2種類があります。

・電灯(従量電灯C):廊下や階段の照明を点灯させる電力

・動力(低圧電力) :エレベーターやポンプを動かす電力

LEDでは、この「電灯」に関して削減をはかるものです。

(「動力」の削減に関しては、マンション管理費の支出削減を考える① 電子ブレーカーで電気代を削減する方法 をご参照ください。)

 

LED導入のメリット

主に以下のようなメリットが挙げられます。

・電気代が削減される

・管理コスト軽減(長寿命のため交換の手間とコストが削減、在庫管理の必要がない)

・廃棄物の削減(長寿命ゆえ廃棄回数も削減)

・水銀ガス不使用(水銀ガスを始め人体に有害な物質を含まない、一般廃棄物として処分可)

・紫外線が出ない(虫の飛来が少ない、色あせ等の軽減)

・チラつかない

・CO2が半減(省エネルギー)

 

導入までの流れ

まずは現地調査により、現状の照明の種類・数量・消費電力・点灯時間の洗い出しをおこないます。その上で、LEDに交換した場合の消費電力を算出して、電気料金を試算します。

<例>

【現 状】シーリングライト 26個/40W/1日13時間点灯 年間電気代123,370円

【LED】シーリングライト 26個/18W/1日13時間点灯 年間電気代 55,517円(▲67,853円)

LED交換費用 137,800円(約2年で償却できる)

 

削減予測例

上記のようなシミュレーションを全ての照明において実施して、トータルの導入費用と償却年数を算出します。

この事例では、導入費用に43万円が必要ですが、年間で21万円の電気料金が削減されますので、2年で元が取れる計算となります。長寿命であるLEDの特性を考えれば、交換した方がお得であると判断できるでしょう。

1画像

2画像

 

注意事項

LED導入に際しては、いくつか注意事項があります。

・償却年数が長い場合(概ね5年以上)、導入してもメリットが少ない

・一部だけを交換すると、色がバラバラになることがある

・照明器具を更新したばかりの場合、ロスとなる

・既存の電球をまとめ買いしていると、在庫が多くある

 

まとめ

電気代削減・既存電球のメーカー製造期間問題・エコの観点などから、LED照明への切換えは検討が必要な課題です。費用対効果をしっかりと確認した上で導入すれば、管理費の支出削減に大きく寄与するでしょう。

 

 

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松井 久弥

あなぶきハウジングサービス:松井 久弥(まつい ひさや)
2000年あなぶきハウジングサービス入社。
全国10都道府県において、管理担当・リプレイス営業・新規拠点立上げ・部門責任者に従事。特にマンション管理会社のM&Aにおいては、案件化からデューデリ・譲渡契約・お客様対応全般・統合後プロセス(PMI)までを実践。
マンション管理士、M&Aシニアエキスパート。
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