鳩・燕・蜂・蟻・・・家に巣を作られないために

中山知聡

こんにちは。
あなぶきハウジングサービスの中山です。
少しずつ日も長くなり、春の到来が待ち遠しいですが、まだまだ寒い日が続いております。
季節の変わり目は体調を崩してしまう方も多いかと思いますが、暖かくして春を待ちましょう。
さて前回の記事で3月・4月は引越の多い時期とお伝えをさせて頂きましたが引越をするのは人間だけではありません。
暖かくなる春は動物や虫も活動的になる季節で私のもとにも少なくとも1件は毎年なにかしらの巣ができてしまっているというご相談があります。
そこで今回は鳩や燕などの鳥、蜂や蟻などの虫が巣を作られないためにはどうしたらいいかについてご紹介させて頂きます。
(ちなみに以前に「賃貸マンションの鳩(ハト)対策!」という内容の記事を掲載しております。特に鳩について詳細が知りたいという方はこちらもぜひご一読ください。)

巣を作りだすのはいつから?

ご相談を頂く場合、多くの方が「気がついたら巣ができていた」とご連絡を頂きますが、鳥や虫にとっても巣は大事な家になるので人間同様、周辺環境等の確認をしてから巣を作り始めるのが基本です。
そのおおよその時期は冒頭に記載したとおり動物や虫の活動が活発になるあたたかい季節が主であり、巣が作られるのも同時期だと言われています。
ご相談の多い鳩・燕・蜂・蟻だと、種類にもよりますが鳩は3月下旬~5月下旬、燕は3月~6月下旬、蜂は3月下旬~6月下旬、蟻は6月~10月が営巣の時期となり、シーズンの初期のころには巣を作るのに適した環境かどうかの確認を行っています。
つまり、この時点で対策をしていなければ気が付いたときには巣が作られてしまうかもしれないのです。
実は鳥や虫については巣ができてからの対応だと時間がかかることが多く、すぐに対応ができないため、巣ができる前に対策を行うことがとても重要になります。

鳩や燕の巣の駆除について

もし、自分の住んでいる家に鳩や燕の巣ができてしまった場合は巣の中に卵や雛がいないかをまず確認しなければなりません。
というのも、日本では「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」通称「鳥獣保護法」により、鳥獣を傷つけたり捕獲したりする他、卵のある巣を移動させたり、卵を取ったり、捨てたりすることも禁止されているからです。
鳩や燕はこの鳥獣保護法の保護対象となっているため、自分の家に巣を作られていても巣の中に卵もしくは雛がいる場合は巣の撤去ができません。
つまり、見つけた巣にまだなにもなければ壊しても違反にはなりませんが、卵があった場合は雛が飛び立つまでどうすることもできず、巣の撤去は巣立った後となります。
そのため、長期での対応になることが多いのです。

蜂や蟻の巣の駆除について

蜂や蟻は鳩や燕と違って駆除が法律で禁止されているわけではありません。
ではなぜ時間がかかるのかというと危険性や根絶することの難易度があげられます。
蜂の巣の場合、初期の小さなものであれば自身で駆除することも可能ですが大きくなってから発見した場合は危険度が高く専門の業者に依頼をせざるを得ません。
また、巣の駆除だけを行い、蜂を取り逃した場合は高確率で同じ場所に巣を作ってしまうため蜂を(特に女王蜂を)確実に駆除する必要があります。
蟻の巣の場合、家の庭に巣ができたからと言って必ず駆除する必要があるわけではありませんが、家の中に大量に発生した場合は駆除の必要がでてきます。
その際、巣から出ている蟻のみを駆除しても効果がないため巣にいる蟻すべてを駆除しなければ意味がありませんが、たいていの蟻は地面の中に巣を作っており、巣の大きさが地上からでは分からないため長期での対応になってしまうのです。

対策について

ではどういった対策ができるのでしょうか。
鳥にも虫にも効果的なのは忌避剤です。
忌避剤とは対象が嫌がる成分を含んだもので予め巣を作りそうな場所過去に作られてしまった場所に設置することによって新たに巣を作られてしまうことを防ぎます。
他には虫には効果がありませんが鳥は飛来してくるのでバルコニー等にネットを設置し、中に入ってこられないようにすることも効果的です。
もしも敷地内で鳥や虫が巣を作ろうとしているのを見かけたらすぐに設置を検討しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は主に事前に行う対策についてご説明しましたが、もしも巣を作られてしまった場合はそれぞれ専門の業者へ頼むことが一番の近道かもしれません。
とはいえ、お金も時間もかかる可能性がありますのでぜひ事前に対策を行いましょう。

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中山知聡

中山 知聡(なかやま ちさと)
香川県出身。2013年に入社し、高知県にて賃貸物件の仲介業務を3年経験。
香川県へ異動後は引き続き仲介業務を経て、現在は管理業務に携わっています。
ご入居者様の快適な賃貸ライフをサポートできるようなお役立ち情報を配信していきたいと思っておりますので宜しくお願い致します。

保有資格:宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士
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