【第3弾】 掃除のプロが語る掃除道具 【エンボスパッド編】

神中一記

こんにちは あなぶきクリーンサービスの神中です。

掃除道具記事の第3弾となる今回は『凹凸のあるもの』のお掃除に大活躍してくれる『救世主』をご紹介したいと思います。

表面が平らなものをお掃除できる掃除道具は、以前紹介した『不織布付きスポンジ』や『メラミンスポンジ』で行うことができますが、細かい凹凸のあるものをお掃除するとなるとこの2つでは限界があります。

↓不織布付きスポンジとメラミンスポンジの記事はこちら↓

掃除のプロが語る掃除道具【スポンジ編】
【第2弾】掃除のプロが語る掃除道具【メラミンスポンジ編】

凹凸のあるものを掃除したい...そんなときは...

『エンボスパッド』ーーー!!(青いロボットの声でお願いします笑)

皆様にはまだあまり馴染みのないお掃除道具ですが、騙されたと思って使ってみてほしい道具になりますので気になった方はぜひ使ってみてください!(・ω・)ノ ビシッ!

『エンボスパッド』とは…?

そもそも『エンボス』って何?と、思われた方もおられると思いますが、簡単に説明すると『滑り止め』や『遮音性』などを目的とする凹凸加工のことをエンボス加工】といい、マンションの廊下の床材などに施されています。
こういったエンボス加工の施された床材のことを総じてエンボス床】と呼び、マンションの廊下だけではなく、皆さんの身の回りやお家の中にも数多く使われています。
代表的なのは『浴室の床』ですね。メーカーや種類によって凹凸の模様などは違ってきますが、ほぼ全ての浴室の床はエンボス床になっていると思います。
そしてエンボス加工されたものに対して活躍してくれるのが【エンボスパッド】と呼ばれる掃除道具になります。

写真を見ていただくと分かると思いますが、ポリウレタンフォーム層にコシのあるナイロン製の極細ブラシがたくさん付いており、約5mmの長さの極細ブラシが様々な形や深さの凹凸に対してアクションを起こし汚れを掻き出してくれます。

ナイロン製のブラシはキズを入れることがほぼありませんので、メラミンスポンジのように力加減を気にする必要がないのはうれしいですね。
大きさは手のひらの1.5倍~2倍ほどあり、広い場所でも十分な働きをしてくれます。
ブラシ自体の洗浄力がとても高く、水のみの使用になりますので洗剤が混ざってしまうなどの危険が少ないのもエンボスパッドの良いところの1つになります。

業務用のお掃除道具として10年ほど前に登場し、マンションの定期清掃やハウスクリーニングを主体とする我々にはとても馴染みのあるお掃除道具になるのですが、これによく似たものをホームセンターで見つけました。それがこちらになります。

業務用と比べるとブラシの毛の長さや密度に差はありますが、同じ様にコシのある極細ブラシがたくさん付いています。

 

実際に使って比べてみた

業務用・市販品それぞれでベランダのエンボス床を擦ってその違いを比べてみました。
どのくらい違いがあるのか私自身も分かりませんでしたので、かなり興味がありました(笑)
そのときの様子を動画にしてありますのでよかったらご覧ください。

この商品自体はお風呂のお掃除用のスポンジとして売られており、エンボスパッドと同様に凹凸のある床をお掃除するのに効果的なのですが、実はそれ以外にも様々なものをお掃除することができちゃいます。

おすすめの使い方3選

上で紹介したエンボス床のお掃除以外にもおすすめの使い方がありますのでご紹介したいと思います。

ベランダなどの塗装壁の掃除

マンションのベランダで多く見られる塗装壁ですが、その表面はエンボス床のように凹凸があり汚れが溜まりやすくなっています。雨水の流れた跡が黒く残るような状態になってしまうと薬品を使用しなければ落とすことは困難になります。しかし、エンボスパットで月に1回でも洗ってあげるとかなりきれいな状態を保つことができますので気になっている方はぜひ実践してみてください。

 

網戸の掃除

網戸のお掃除に悩まれていた方に特におすすめしたい使い方ですね。
雑巾で拭くと雑巾の繊維が残ってしまったり、洗車ブラシでお掃除すると一見キレイになったように見えても乾いてくると汚れが残ってしまったりと意外と難しい網戸のお掃除なのですがエンボスパッドを使うととても簡単になってしまいます。
ブラシなので繊維が残ってしまうこともありませんし、形が四角なので隅や角もきれいに掃除することができます。また、細かいブラシが網目に入り込みますので乾いても汚れが残っていることが少なくなります。油汚れや排気ガスなどのしつこい汚れが目立つ場合は食器用洗剤を使ってみると効果的ですので試してみて下さい。
※古くなった網戸は破れやすくなっていますのでお掃除のときは注意しましょう。

 

凹凸すりガラスの掃除

これは特におすすめなので画像付きでご紹介しますね!
最近の建物ではあまり見られなくなってきましたが、石の表面のようにガザガザした触感のすりガラスのお掃除にも大活躍してくれます。画像のようにカビが発生しているのをハウスクリーニングの現場でよく見かけますが、これは冬場の結露が原因でカビが発生しています。しかし、このガラスは普通の窓ガラス掃除ではきれいにすることが難しく、カビが残ってしまいがちになります。

塩素系漂白剤などの化学的な除去方法もありますが、周りの壁や床などへの影響を考えるとエンボスパッドによるお掃除が1番良いように思います。実際にお掃除してみると一目瞭然ですね。

お掃除の手順としては霧吹きなどでガラス面を濡らしてエンボスパットで擦り、乾いた雑巾などで拭きあげます。仕上げのカビ予防としてアルコール除菌をしておくとカビの発生を遅らせることができるようなのでお掃除後のひと手間としてやっておくといいかもしれませんね。

 

まとめ

あまり馴染みのない掃除道具でしたが、いかがでしたか?
今回は市販品と業務用で洗浄力には差をあまり感じませんでしたが、業務用は市販品と比べて作りがしっかりしており長く使うことができそうでした。また、毛の長さや太さの違いから対応できる汚れの幅も変わってくるのではないかと思います。
しかし、特別な技術や専門的な知識がなくても使うことができますので、安心してしてください!
市販品のエンボスパッドではなく業務用が欲しい方はインターネットで購入もできますので探してみてください。(だいたい1000円前後だったと思います)

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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神中一記

あなぶきクリーンサービス:神中 一記(かみなか かずき)

愛媛県出身。広島にて清掃管理業務を担当。
21歳で清掃の業界に入りマンション・アパート・戸建て・テナントビル・製造工場 etc...様々な建物の様々な ”汚れ” と向き合い、高所ロープ作業や樹木の剪定作業にいたるまで現場の最前線で磨いたスキルとキャリアには自信を持っております。
プライベートではわんぱく盛りの2児の父親として子育てに奮闘中。
根っからの職人気質の頑固でせっかちな若造が、『究極のハイスピード・ハイクオリティの探求』をモットーに日々精進しております。
掃除のプロとしての経験や実体験を交えながら皆様のお役に立てる情報を発信していけたらと思っております。
【保有資格】
ビルクリーニング技能士・電気工事士・消防設備士・消防設備点検資格者
高所ロープ作業技能修了・高所作業車技能修了 など
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