【第2弾】掃除のプロが語る掃除道具【メラミンスポンジ編】

神中一記

こんにちは。あなぶきクリーンサービスの神中です。

今回は掃除道具シリーズの第2弾として【メラミンスポンジ】について書いてみたいと思います。

↓第1弾の『不織布付きスポンジ』の記事はこちら↓
掃除のプロが語る掃除道具【スポンジ編】

『激〇君』でお馴染みの真っ白なスポンジですね(笑)

私の下積み時代に登場し、当時は一部のホームセンターでしか見かけませんでしたが、今ではスーパーや100円ショップにも置いてありとても身近な掃除道具になりましたね。

私自身も現場や自宅でよく使っているものなのですが、皆さんはどうですか?

正しく使ってますか?

使い方がとても簡単だからこその落とし穴やおすすめの使い方などをいくつかご紹介してみたいと思います。

 

メラミンスポンジとは...?

簡単に手に入り、『水だけで汚れを落とす』の謳い文句でお世話になっている方も多いと思いますが、
メラミンスポンジが何でできているか知っていますか?

このメラミンスポンジは【メラミンフォーム】と呼ばれる素材でできており、メラミン樹脂を発砲させて
できています。メラミン樹脂自体はとても硬い素材なのですが、スポンジ状に発砲させることでとても
細かい微粒子になり、その粒子が汚れを掻き出してくれるようになります。

名前に『スポンジ』と入っているだけあってとても柔らかく様々なものに使えそうではあるのですが、
メラミン樹脂の硬さは微粒子になっていても健在で、平たく言うと『研磨剤』に近い存在になります。

ですので『研磨剤 使用不可』などと書かれているものに使うとキズが入ることも…Σ(゚д゚lll)ガーン

まさに『羊の皮を被った~』というイメージですね(笑)

 

基本的な使い方

ここではメラミンスポンジの基本的な使い方をご紹介します。が…『使い方』といってもとても簡単です。

まずはメラミンスポンジを自分の使いやすい大きさにカットします。
細い部分やピンポイントで使いたい場合は斜めにカットすると使いやすくなります。

そしてしっかりと水を含ませて滴れ落ちない程度に軽く絞ります。
擦ったときにスポンジから『キシキシ』という音がしたら水分が足りていない状態ですので注意してください。

持ち方はスポンジの大きさにもよりますが、包み込むように持って指先に力を入れ過ぎないようにするのがポイントです。汚れの落ちが悪い場合は深追いせず、汚れの種類に合わせてクエン酸などのナチュラル洗剤を併用してみましょう。

↓ナチュラル洗剤の記事はこちら↓
プロの掃除屋が語るナチュラル洗剤【重曹・セスキ炭酸ソーダ編】
プロの掃除屋が語るナチュラル洗剤【クエン酸・過炭酸ナトリウム編】
最後にタオルなどで拭きあげれば完了です。

使い終わったメラミンスポンジは水でよく洗い、水気をよく切って保管しましょう。

 

メラミンスポンジで絶対にしてはいけないことランキング

特に重要と思われる『してはいけないこと』をランキング形式でご紹介したいと思います。
使用に際しての注意事項は包装袋にも記載されていますので、必ず読んでから使ってください。

第3位 水を含ませずに使用する

使い方のところでも書いていますが、必ず水に濡らしてから使いましょう
水を含ませないと摩擦力が大きくなり、力の弱い女性や子供であっても細かいキズが入ってしまって
より汚れやすくなることもあります。しっかり水を含ませた後、滴れ落ちない程度に軽く絞ってから
使用してください。

第2位 柔らかいものを擦る

十分に水を含ませていたとしてもプラスチック製やアクリル製などの柔らかい素材にはキズが入ります。
上にも書いてありますが研磨剤 使用不可と書かれているものはこれに該当しますので注意しましょう。
また、曇り止め加工』や『紫外線カットフィルム』などの保護処理をしてあるものにも使用できません
もし処理してあるのか分からない場合は使用しない方が賢明かもしれませんね。
実際に樹脂製の板をメラミンスポンジで擦ってみた動画をつけてますので確認してみてください。

第1位 肌や歯など人体に使用する

ぜーーーーったいにしてはダメです。
メラミンスポンジで肌を擦ると皮膚が傷つき、火傷をしたように赤く腫れあがります。
過去には子供の肌をメラミンスポンジで擦り怪我をさせた事故もありましたので、むやみに人体に対して
使用するようなことはしないで下さい。

 

メラミンスポンジの使える場所・使えない場所

メラミンスポンジが使える場所と使えない場所を一覧にしてみました。
各ご家庭ごとに使われている材質に違いがあると思いますが参考にしてみてください。

〇・・・使える場所

・メッキ(水道の蛇口など)
・陶器(洗面台のシンクや便器など)

△・・・使えるものと使えないものがあり要注意の場所

・窓ガラス(ガラス用フィルムの貼られているものは×)
・ステンレス(鏡面仕上げのものは×。艶が無くなります)
・鏡(曇り止め加工されているものは×)

×・・・使えない場所

・プラスチックやアクリルなどの樹脂製品(トイレの便座など)
・お風呂の浴槽(防傷加工などのコーティングが剥がれてしまうため)
・フローリングや塩ビシート床(ワックスコーティングが剥がれてしまうため)
人体

 

プロが教えるおすすめの使い方

最後に特におすすめの使い方を少しですがご紹介したいと思います。

建具やドアノブなどに付いた手アカ落とし

洗剤を使うことでも落とすことはできますが、よく触る部分のお掃除を水だけでできると安心ですよね。メラミンスポンジなら大活躍です。ご家庭によって使われている素材が違うと思いますので、目立たない場所で試してから使ってみましょう。

陶器製の洗面台や蛇口回りの水垢落とし

陶器はキズが入りにくい素材ですのでメラミンスポンジは使用できます。また、メッキ加工された蛇口なども使用できますので安心してください。
特に洗面台は毎日使う場所ですので歯磨きや洗顔のついでにメラミンスポンジで軽く撫でてあげるだけでも汚れの蓄積を遅らせることができるのでおすすめです。

油性マジックの汚れ

子供がお絵描きをしていたらマジックのインクが机にも付いてしまったなんてことありませんか?
マジックのインクが乾いていてもメラミンスポンジで擦るだけで簡単に落とすことができます。
こちらもご家庭によって材質が違ってきますので目立たない場所で試してみてから使用しましょう。
あっ、手に付いたからといって手を擦らないでくださいね(笑)

 

まとめ

いかがでしたか?

少し難しい内容になってしまったかもしれませんが、私達プロの掃除屋さんもよく使っている道具の1つで
使い方さえ守ればとても活躍してくれます。
掃除道具は正しい使い方をしなければ本来の力を発揮してくれないものが多くあります。
『たかが掃除道具』と侮らず、正しい知識と正しい使い方でお家をきれいにしてみてくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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神中一記

あなぶきクリーンサービス:神中 一記(かみなか かずき)

愛媛県出身。広島にて清掃管理業務を担当。
21歳で清掃の業界に入りマンション・アパート・戸建て・テナントビル・製造工場 etc...様々な建物の様々な ”汚れ” と向き合い、高所ロープ作業や樹木の剪定作業にいたるまで現場の最前線で磨いたスキルとキャリアには自信を持っております。
プライベートではわんぱく盛りの2児の父親として子育てに奮闘中。
根っからの職人気質の頑固でせっかちな若造が、『究極のハイスピード・ハイクオリティの探求』をモットーに日々精進しております。
掃除のプロとしての経験や実体験を交えながら皆様のお役に立てる情報を発信していけたらと思っております。
【保有資格】
ビルクリーニング技能士・電気工事士・消防設備士・消防設備点検資格者
高所ロープ作業技能修了・高所作業車技能修了 など
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