マンションのインターネット環境・ネット回線の違いについて

梅原慎太郎

こんにちは、あなぶきハウジングサービスの梅原です。
私の記事では、マンションとインターネットに関する記事を中心にお伝えさせていただきます。

今回は、「マンションのインターネット環境」についてご紹介させていただきます。

 

インターネットを利用するには

 マンションのインターネット環境を知る前に、インターネットの仕組みや、利用方法について、確認していきましょう。

そもそもインターネットとは、複数のコンピュータを、ケーブルや無線(Wi-Fi等)を使ってつなぎ、お互いに情報をやり取り出来るようにした仕組みを世界規模にしたものをいいます。
※インターネットの詳しい仕組みは、以下をご確認ください。
出典:総務省 安心してインターネットを使うために 国民のための情報セキュリティサイトより
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/index.html

インターネットを使ったサービスは、非常に便利なものが多く、現代社会では、毎日の暮らしに欠かせない生活を支える基盤となっています。そんなインターネットですが、利用するには回線業者(NTT西日本、東日本など)とプロバイダ(OCN・Yahoo!BBなど)の両方と契約する必要があります。
回線業者は、文字通りインターネット回線を提供する会社で、プロバイダは、回線とインターネットを接続するサービスを提供する会社です。
※両業者がセットになったものもあります。

 

インターネットの契約について

インターネット回線はいろいろありますが、今回は主流である光回線のインターネット契約について確認していきましょう。
光回線のインターネットの契約をする際に、大きく分けて、「戸建てのプラン(タイプ)」と「マンションプラン(タイプ)」があります。

では、この2つのプランの違いはというと、、、

 

戸建てプラン

インターネット回線は、世帯単位で契約し、1本の光回線(ファイバー)を建物内(お部屋内)まで直接引き込みます。

マンションプラン

インターネット回線は、1本の光回線をマンションの共用部分まで引き込んでから、各住戸に配線します。
マンションの多くは、このマンションタイプの契約を行い、インターネットを使用します。
※各住戸への配線は、光配線方式、LAN方式、VDSL方式など、マンションの設備により異なっています。

 

マンションプランのインターネット環境について

では早速、マンションプランのインターネットの環境を確認していきましょう。

インターネット「対応」マンション

マンションプランのインターネットが契約できるマンションでは、マンション共用部まで光回線が引き込んでいるため、回線工事は(ほぼ)不要です。※共用部から、お部屋までの配線を必要とする場合があります。
 
光回線を引き込まれているかどうかを確認するには、マンションを購入前・賃貸前に必ず仲介会社等に確認してください。インターネット「対応」マンションであれば、マンションプランのインターネットを契約することができます。
※現在は、インターネット「対応」マンションは多くなっていますが、念のため事前の確認を行うようにしてください。

利用開始の契約後は、戸建てプランと比べると、インターネットの利用開始まで比較的早く開通できます。

 

マンションプランは、戸建てプランに比べると利用料金が安く設定されているというメリットがあります。これは、マンションで使われるインターネットの回線を共有しているためです。

デメリットとしては、戸建てプランは建物内(お部屋内)までインターネット回線を直接引き込んでいるのに対し、マンションプランは、共用部分までの引き込みとなっているため、インターネット回線を共有していることで回線の安定度はどうしても戸建てタイプに劣ります。

共用部分から先(外)の光回線は高速通信ができても、共用部分に到達するまでのマンション内のインターネット回線が利用者増などにより低下してしまうと体感速度が遅くなってしまいます。
利用者が多くなる夕方から夜間帯にかけては、特に速度低下が発生しやすくなります。
※各お部屋まで光回線で配線された光配線方式を採用している比較的新しいマンションではあれば、このデメリットも解消される場合があります。

 

インターネット「対応」マンションでない場合は、、、

共用部にインターネットの設備がありませんので、管理組合の了承を得てから設備導入をする必要があります。
設備の導入には、マンションの総会などで区分所有者及び議決権の過半数の決議(共用部の特別な変更が必要になる場合は、各4分の3以上の多数)が必要になってきます。
マンションの総会は、年1回の開催としているところが多く、引越後インターネットを使用したいと思っても、1年以上待たなくてはいけない場合があります。

 

インターネット「完備」マンション

一部のマンションでは、インターネット「完備」マンションがあります。

メリット
このインターネット「完備」マンションは、インターネット「対応」マンションの状態に加えて、お部屋まで配線工事が終わっており、さらにプロバイダとの契約が完了しています。
つまり、お部屋内にある、インターネット機器(モデム、ルータ、LAN端子等)とパソコンをLANケーブル等で接続すれば、入居後すぐにインターネットが利用可能となっています。回線工事や業者との契約の手間や、工事費などが発生しません。インターネットの利用料金についても無料となっている場合があります。
Wi-Fi環境が整っているマンションなどもありますので、お部屋内でのスマートフォンの使用に際するパケット代などを節約できます。

 

デメリット
デメリットとしては、既にプロバイダ契約が行われていますので、自分の好きなプロバイダと契約できません。
また、インターネット無料といっても実際のところ、契約を行っている管理組合の管理費や、マンションオーナーに支払う家賃などに上乗せされている場合があります。

引越前のプロバイダを引き続き使用したいというのも難しい場合がありますし、インターネット回線が遅くプロバイダを変更したい場合も変更できません。個別で他のプロバイダと契約を行えるインターネット「完備」マンションもありますが、その場合は既存のプロバイダに加え個別のプロバイダ料が発生する二重払いとなってしまいます。
 
インターネット「完備」マンションについても、購入前・賃貸前に仲介会社等に確認してください。

 

まとめ

マンションのインターネット環境を確認しましたが、いかがだったでしょうか。

契約プランや、設備状況により、メリット・デメリットがあり、どちらが優れていると一概には言えない難しさがあります。
インターネットは日々の暮らしとは切っても切れない関係にあるからこそ、マンションの入居前にしっかりと確認して、納得のいくマンションのインターネット環境で過ごしてください。

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梅原慎太郎

あなぶきハウジングサービス CX本部
梅原 慎太郎(うめはら しんたろう)

通信・IT業界を得て、現在は不動産業界に従事。
入社後、分譲マンションの管理担当を経験し、現在は、入居者様に快適な生活 をご提供するサービス開発・企画等を行う部署に所属しております。
みなさまに少しでも快適な生活を送っていただけるような情報を発信していきます。
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