快適なお手洗いのメンテナンス方法

こんちは。東京ファシリティサービス（旧社名：テクノ防災サービス）の西部です。

弊社は2023年1月1日より旧社名㈱アリオスと合併を行い、総合的な設備メンテナンス会社として新しくスタートを切ると同時に、社名を変更させていただきました。　今後とも、どうぞ宜しくお願いいたします。
さて今回は、合併後（社名変更後）第一回目のブログとして、日頃快適にお手洗いを使用する為に、プロ直伝のメンテナンス方法を紹介させていただきます。

1. 1.　お掃除の手順とポイント
2. 2.　お掃除に適した洗剤
3. 3.　しつこい汚れには！
4. 4.　まとめ

1.　お掃除の手順とポイント

お手洗い（トイレ）のお掃除でまず大切なのは手順です。
手順を間違えると、汚れが残ったままだったり逆に汚してしまうこともあります。
手順は5ステップ。　正しい手順で効率的にお掃除をしましょう！

①　小物を全てトイレの外に出す
汚物入れ、タオル、芳香剤、敷マット等全てトイレの外へ出します。

②　トイレ内の壁を拭く
埃や汚れの付着、尿の跳ね等お手洗いの壁はとても汚れています。
中性洗剤や水を含ませた雑巾等で拭き上げます。
便器同様、壁の清掃はとても大切です。

③　手洗い場周辺を清掃する
備え付けの手洗い場や手洗い周辺の水垢や汚れを取り除きます。
洗剤を使っての清掃と同時に、メラミンスポンジで軽く擦るのも有効的です。

④　便座・便器を清掃する
トイレ専用中性洗剤を便器内部表面へ吹き付け、トイレブラシを使って全体を擦ります。
「便座と便器の間」、「便器の縁の裏側」、「便座の裏」、「シャワートイレのノズル周辺」は、
特にしっかり擦りましょう。
擦った後は、トイレ専用お掃除シート等で拭き取ります。便器の外面、裏側、フタの裏面も丁寧に全て拭き取りましょう。

⑤　床とスリッパを拭く
中性洗剤を床表面に吹き付け、タオルや雑巾、ペーパータオル等で拭きます。
スリッパの裏面もとても汚れていますので、忘れず汚れを落としましょう。
最後は専用のお掃除シートでしっかり拭き上げて仕上げましょう。

基本的にお掃除は、上方から下方へ移行して進めるのが効果的です。日頃から適度な間隔で清掃を行い、合わせて適度な通風によりカビの発生しにくい環境を整えて下さい。

2.　お掃除に適した洗剤

洗剤の種類もいくつか在り、どの洗剤を使って良いか迷われる方も多いかも知れませんが、基本的に次に挙げる3種類を上手く使い分けていただくと効果的です。

A:　日常的な清掃に関しては『中性洗剤』がお勧めです。
清掃の対象物である素材その物を痛める心配が少なく、表面に付着した汚れを浮かせて落としてくれます。
代表的なお勧め洗剤（＝商品名）：　トイレマジックリン

B:　便座の黄ばみや尿石の付着、水垢の除去には『酸性洗剤』がお勧めです。
酸による肌荒れを防ぐため使用時には必ずゴム手袋を着用し、他の洗剤と混ぜることの無いようご注意下さい。
代表的なお勧め洗剤（＝商品名）：　サンポール

C:カビによる汚れには『塩素系漂白剤』がお勧めです。
『酸性洗剤』同様ゴム手袋を着用し、他の洗剤と混ぜることの無いようご注意下さい。
代表的なお勧め洗剤（＝商品名）：　トイレハイター

3.　しつこい汚れには！

定期的な清掃ができなかった時、発生するのが『黒ズミ』ですが、中性洗剤とトイレブラシのみではなかなか除去が困難です。この『黒ズミ』の主な原因となるのは「尿石」、「カビ」、「水垢」の3種類です。見た目は同じように見える『黒ズミ』でも、それぞれの発生原因に合わせた清掃を行うことが重要です。

「尿石」による黒ズミの除去方法
「尿石」自体はアルカリ性の汚れですので、「尿石」に効く『酸性洗剤』を使用します。黒ズミ部分へ、トイットペーパーを当てて『酸性洗剤』を吹き掛けて数分間つけ置きします。しばらくした後、トイレブラシを使って擦り、お水で流します。

「カビ」による黒ズミの除去方法
カビによる黒ズミは酸性の汚れですので、『塩素系漂白剤』で中和して除去します。黒ズミに『塩素系漂白剤』を直接吹き付け、数分間つけ置きします。キッチン用のブリーチや、カビキラーなども大変効果的です。黒ズミが浮かび上がってきたらお水で流します。

「水垢」による黒ズミの除去方法
「水垢」はトイレのお水自体に含まれる成分が原因です。洗剤等の科学反応でも落としにくい汚れなので、研磨剤が含まれたクレンザー等により汚れを削り取る方法が最適です。

それでもしつこい黒ズミの時は・・・

頑固で付着力の強い黒ズミの場合は、物理的に直接除去する「メッシュやすり」を試して見て下さい。（100円ショップでも購入可能です）
尚、乾いた状態の面に使用すると便器に傷を付けやすいので、必ず汚れ部分を湿らした状態でご使用下さい。汚れ表面のみの除去を目的とし、適度な力加減で擦ることを心がけましょう。

4.　まとめ

如何でしたでしょうか？　なかなか面倒なお手洗いの清掃ですが、汚れの種類・性質によって清掃の仕方や、使用する洗剤を使い分けていただく事の大切さが分かっていただけたと思います。また、清掃と同時に細めな通風を行って、カビを発生させ無い努力も忘れないで下さい。
「快適なお手洗いは、1日にして成らず」、細めな間隔でのメンテナンスを心掛けて下さい。
（記事協力：鈴木　彰）