修繕工事日記~外壁からの雨漏り・屋上設備の劣化修繕工事編~

石岡健太

2020.5.15より『あなぶき加賀城建設』より社名が変わりました『あなぶき建設工業』の石岡です。私どもの会社は、マンションの大規模修繕工事を得意分野とし、住宅リフォームやマンション内外の点検、保守および建物診断、コンサルティング業務などといった「住まい」という皆様の大切な資産の価値向上のお手伝いをさせていただいております。「住まい」については人間と同じように、年数の経過とともに老築化・劣化が進んでいきます、経年劣化にともなう建物の不具合が見られるようになりましたら、適宜対応をしなければなりません。

マンションをはじめとした建物は、年数の経過とともに、いろんな箇所に経年劣化による不具合が見られるようになります。今回のブログはマンションの建物の劣化・復旧工事の事例の紹介をいたします。

 

専有部の漏水について

<お部屋の漏水による被害事例>

こちらの事例は、築年数27年のマンションにおける漏水被害の事例となります。お部屋内の窓廻りの壁に、壁紙の水濡れが確認され、ご入居者様からご連絡いただきました。サッシと壁の一部のボード(壁部分)を開口して、どこから水が入ってきているのか、漏水箇所の確認を行いました。濡れている個所のボードを切開し、そこより水が流れてきている場所を確認し、ボード開口を行い、外壁から雨水が侵入して来ていると思われる状況を確認しました。

部屋内から雨水の侵入路の確認を行うほか、屋上よりゴンドラを使って外壁の劣化部分による雨水の侵入路がないかを確認する場合もあります。

【外壁確認のためのゴンドラ設置】

【漏水箇所特定の為のボード開口】

 

<漏水箇所を確認(外部)>

ゴンドラによりサッシ外部を確認したところ、外壁タイル面の目地割れ・欠損を確認することができました。欠損部分にはシーリング材を充填し、水道(みずみち)の止水処理を行いました。

【タイル目地の欠損】

 

<漏水箇所を確認(内部)>

窓枠材と躯体開口部の隙間に水染みを確認。

シーリング材又は詰めモルタルによる止水処理を行いました。

【シーリング・詰めモルタル状況】

 

<止水の確認(外部)>

以上の処置を実施後、オープンタイムを設けて外壁から水が入ってこないか止水の確認を行うため高圧洗浄機による散水試験を行いました。その結果、お部屋内へ水が入ってこないことの確認ができたら、お部屋内の復旧を行い工事は完了となりました。

【散水試験状況】

 

【ボード復旧状況】

 

屋上通気筒の復旧工事について

次の依頼は屋上の通気筒が経年劣化により破損したものの復旧となります。

マンションにお住いの皆さんでもなかなか屋上へ上がることはないかと思いますが、こんなもの見たことはないでしょうか。

こちらは通気筒と言って、マンションの汚水や雑排水の排水時に排水管内の空気を流通させることで水を円滑に流したり、排水管内外の気圧差を調整しトラップ内の封水を保ったりするものです。

今回の通気筒は長年の劣化により上部ベントキャップが折れた状態となっておりました。

この状態を放置していると腐食が進み漏水の原因になったり、ごみが引っかかれば排水不良となりかねません。また雨水や昆虫類や鳥などが入ってこないようにする必要があります。では上図のように破損した通気筒の補修事例の紹介させていただきます。

 

製作したステンレス防水キャップを上部に設置することで通気性を確保したまま防食性能をUP!

まとめ

今回のブログはマンションの劣化・復旧工事についての記事となりましたが、弊社あなぶき建設工業は大規模修繕工事以外の工事も実施していることを紹介したいと思い書かせていただきました。室内やエクステリアのリフォーム、防水や塗装面の部分補修から漏水対応など、お困りごとはございませんか?声掛けいただければお助けいたします。

それではまた会いしましょう!ご安全に!!

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石岡健太

あなぶき建設工業  石岡 健太 (いしおか けんた)
岡山県出身で、2015年の入社以前は港湾の土木工事や新築住宅の工事にたずさわっておりました。
現在は岡山エリアでマンションの大規模修繕工事の現場管理をしています。
以前の新築住宅や港の修繕工事と違い【住みながら】の工事となるので、工事方の安全と居住者様の安全、両者の安全を第一にこれからも努めてまいります。
保有資格:一級建築施工、土木施工管理技士

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